5月の素敵血族:バーバ・ヤーガ

今月の素敵吸血鬼は〔Baba Yaga〕である。ロシア民話の存在であり、また恐るべきノスフェラトゥメトセラで、生き残っているノスフェラトゥ全員の祖であるとも噂されている。強力な妖術師で変身能力者でもある彼女は、〔Durga Syn〕との間に何世紀にも渡る不和を抱えている。
『ヴァンパイア・ザ・マスカレード』においては、東欧の大半を魔術のカーテンで覆い、吸血鬼や悪魔、フォモーリ、ワーム・ドラゴンを雇い、そのテリトリを支配した。『Final Nights』においてゲヘナを主導したが、ノスフェラトゥ自身によって氏族を滅ぼすために送り出された使者ニクトゥクによって狩り出され滅ぼされたと見られている。

現在、『Vampire: the Eternal Struggle』では6ヶ月連続ストーリラインが行われており、4月から毎月キーとなる素敵吸血鬼が発表されている。
その5月の素敵血族が発表された。表題どおり小林源文の漫画での罵りとしても有名な魔女の婆さん、ロシア民話出身血族の〔Baba Yaga, The Iron Hag〕だ。
第四世代で、なので血親はノスフェラトゥ氏族の祖であるアブシミリアードであるが、それとは大変仲が悪い。まあ親子間の仲が悪いのは別に珍しいことではないが、彼女の場合は血族になる前からアブシミリアードと敵対していたようである。
結局、人間バーバ・ヤーガはアブシミリアードに負けるのだが、その才能が勝手に認められ「抱擁」されることになる。血族にならずに死ぬという選択肢もあったものの、アブシミリアードをブチ殺すため彼女は血族となった。
それ以降も当然、仲が言いわけなどなく、1990年に休眠から目覚め活動を再開するも、2000年にアブシミリアードから送られた刺客ヴァシリーサに殺されることになる。