『D&D3e』
マスタ
- 鮎方
登場人物
- PC
- アルサ(HEf, Clr5)
- “ブラッディー・エルフ”キノ(Elf, Rag3/Fig3)
- シャルル(Hum, Pal5)
- テリオン(Hum, Ftr4)
- NPC
- ラドルファス(Hum):依頼主の商人
- ベオル1世(Dwf, Pal12):イセンブルグの王
都市情報
- 名前:イセンブルグ
- 規模:巨大都市
シナリオ
『Seven tales of Adventures D&D対応 シナリオ集 Vol.1』(ホビージャパン)より「危険水域」にほんの少し手を入れて使用。以下、ネタバレあり。ドワーフの都市イセンブルグまで旅をする商人の護衛として雇われている冒険者一行。すでに行程、3日が過ぎてをおり、目の前には広大な森が広がっていた。これから先、森を抜けて行くなら4日で済むが、森を迂回するなら7日かかってしまう。しかし森を抜けるにはワンダリング・モンスターが強力になることは必定で、森を迂回しながら先を進めた。
が、冴えるマスタのダイス運と言うもので、ノール・ハンターからオーガまでは、相手の方が恐れをなして逃げる始末だったが、旅を始めて6日目の昼、ワーラットに不意打ちされてキノがライカンスロープ病になる始末。「ちゅう!」
キノ:「マスタ、今晩の月齢は?」
コロコロと、d30をロール。
DM:「10なんで、ドワーフ都市に着く日が丁度14日。発病しますね」
キノ:「ズバリか!」
などと会話を交わした後も、次の日の晩はナイトメア7体が群れをなして、ガタガタ振るえるPC(とDM)を無視して、野営の上空を飛び去ったり、ホブゴブリン・ウォー・パーティーの総勢21体に恐れをなしたり、と大変でした。そうしてどうにかイセンブルグに到着。
万が一、キノにかかった呪いを解呪できなかった場合、“ブラッディー・エルフ”キノ*1が暴れだすのは必須なので、手枷足枷を求める一行。
シャルル(女):「すいません。手枷足枷が欲しいんですけど」
ドワーフ:「え? どうして?」
……
キノ:「……趣味なんだよ!」
凍りつく空気。
そしてドワーフ、ため息。
ドワーフ:「エルフなンてのはこれだからよゥ(小声で)」
その後、キャラクターたちの宿舎の扉に手枷足枷が投げつけられたりしたものの、無事キノの呪いを解くのは成功し数日滞在していると、ドンヨリ顔の商人ラドルファスに、ドワーフ王の前まで呼び出される。
なんでも、1週間前に貯水池をクオトアに占領されてしまったとのことで、今現在このドワーフの都市は水攻めのあっている途中らしく、もう既に外に出ることもできないらしい。そこでPC一行に貯水池奪還、および修復作業が依頼された。当のドワーフたちは、PC一行が貯水池に着く頃合に一斉に反撃に出ることでクオトアたちの気を引く囮となると、『王の帰還』の見過ぎじゃあないの?見たいなことをいうのだが、冒険者たちには脱出径路がない以上選択肢はなく、仕事を受ける一行。
モグラ型穴掘りマジックアイテムで地中を進み、貯水池に到着するも少し進んだだけでアラームに引っかかり、いきなり隠密行動がオジャンとなるも、クオトアの衛兵らを削っていく一行。一方、クオトアの方も水の中から不意打ちするなど、パーティのヒットポイントを削るも、対した役には立たず順調に先へと進んでいく。
そして貯水池に面した最後のバルブに取り掛かったとき、水の中に妖しげな影が見え隠れし、突然36本の触手が襲い掛かってきた。その筋力は凄まじく、+10の修正をもってすれば攻撃は先ず当たり、ダメージはとてつもない数字をはじき出す。しかもPC1人につき3回攻撃を、合計12回攻撃を仕掛けてくる格好よさ。これで脅威度7というのだから非常にお徳。『MM2』万歳。恐らくはモリアの門の前の沼地に住まう例のクリーチャーなんだろうなァ。兎も角、キノのヒットポイントが−4になるも、一行は一時撤退に無事成功。
侃侃諤諤の作戦タイム。
シャルル:「『悪を討つ一撃』、効くかな?」
アルサ:「イビルかどうか解らんけれど?」
シャルル:「私が信じれば、イビルなんです」
ディテクト・イビルをすることもなく、そう信じてしまってるパラディンの問題発言にガクガク振るえながら距離を置く残りの一行。
「異端審問だよ、異端審問」
「だな」
「うん、だよな」
その間、DMは時間を計り、囮のドワーフらの損害を計算する。そして一人が結局、シャルルが囮になって攻撃を受けている隙に敵を倒すと作戦を決め、その触手、ダーク・テンタクルに戦いを挑んだ。
遭遇(脅威度、撃退数)
- モンスタ
- ノール・ハンター
- ノール×5(1、4体)
- ノール・リーダー(Rag3)×1(4、0体)
- ワイト×1(3、0体)
- 山賊
- 山賊(War1)×4(1、0体)
- 山賊リーダー(Ftr1)×1(1、0体)
- オーガ×2(2、0体)
- ワーラット×2(2、2体)
- ナイトメア×7(5、0体)
- ホブゴブリン・ウォー・パーティー
- ゴブリン×11(1/4、0体)
- ウォーグ×2(2、0体)
- ゴブリン(Ftr3)×3(3、0体)
- ゴブリン(Adp2)×4(2、0体)
- ゴブリン・リーダー(Ftr6)×1(6、0体)
- クオトア警備兵
- クオトア×4(2、4体)
- 鞭令クオトア(Clr3)×1(5、1体)
- クオトア・ローグ(Rog4)×1(6、1体)
- クオトア警備兵
- クオトア×4(2、3体)
- 鞭令クオトア(Clr3)×1(5、0体)
- ダーク・テンタクル×1(7、1体)
- ノール・ハンター
- 罠
- なし
経験値(一人頭)
- 2,887xp
報酬
- 王からの報酬
- 2,000gp(一人頭)
- 略奪品
メモ
私自身に問題発生で、ちょっとゲームの喋りを考えながらやろうと思った。プロシュート兄貴もペッシに言ってたろう。「「ブッ殺してやる」ってセリフは……終わってから言うもんだぜ」って。あと、これは自分がプレイヤをやる上での注意事項だけれども、ディテクト・マジックはかなり重要だ。これも覚えておくこと。なんと言っても、今回の冒険者たちはそのせいでライオン・シールドやホーリー・ウェポン(パラディンがいるのに!)、その他にも転がっている+1ウェポンを幾つも無視してきたから。
*1:「“ブラッディー・エルフ”キノ」周囲から見るに、致命的な一撃が出るという瞬間(出目20)に致命的な一撃を出さなかったり(クリティカル判定出目1)、致命的な一撃で圧倒的な一撃を見せつけた(クリティカル発生)かと思えば、相手の頬に傷をつけて血を流させるだけ(最低ダメージ)だとか、玩びいたぶり尽くして敵を殺すという恐ろしい行状故についたあだ名。原因はすべてプレイヤーのダイス運に課せられる。