かんたん

 うたげさん(id:enmotakenawa:20040623#p1)や魚蹴さん(id:walkeri:20040625#p2)が花札の鬼に触れられていて、ふと思い出したのはこんな札遊び。皆さんご存知ありませんか?



 子供の頃、正月などで親戚一同が祖父の家に集まったら、「かんたん」という札遊びを必ずと言って良いほどやっていました。この「かんたん」、祖父やら叔父やらが「カンタン」「カンタン」と読んでいたので、「かんたん」と言っておりますが、「簡単」なのか「邯鄲」なのか、一体どういう字を当てるかも解らないし、もう私自身は遊び方も忘れてしまったゲームです。
 カルタの様に絵が描かれた絵札が多数と、点数札から確か成ってて、絵札は講談や浪曲、ことわざなどから取られたキャラクターや物品の絵が描かれてあって、絵札の組み合わせで役を作ったりもしたはず。例えば覚えている絵札には「蝙蝠安」「切られ与三」「お富さん」があって、これらで役になっていたような気がします。他にも絵札として「濡れ手に粟」や「提灯」、「富士」「鷹」「茄子」など、また「鬼」もあったんじゃあないかな。
 そうした絵合わせ的な辺りや手役は花札にも似ている気がするし、手役と点数札などは麻雀のような気もしてきて、このゲーム、果たして余所にもあるものなのか(大阪のゲームでなくても、戦争の折に覚えたという可能性もあることだし)、それとも飽くまでも祖父のオリジナルのゲームなのか気になって気になって。
 確かに祖父は、伝え聞くなら花札も麻雀もよくやっていたようで、両者をチャンポンして創ったと言われれば、そういう気もまたしてくるのです*1
 しかもこの札、すべて祖父のお手製で、札自体はどこにも売られていませんでした。一組が古くなってくると、厚い紙に達者に絵を書いて、ニスを塗り乾かして、この「かんたん」を作っていた祖父の姿が記憶にあります。
 何人かの知り合いにこの「かんたん」のことを聞いたことがあるのですが、いまだ誰も知っている人には会ったことがなくって、どういう由来のものやら、まったく見当がつきません。このままだと祖父オリジナル説を信じるしかないのです。
 そこで誰かこの「かんたん」を知っていると言う人はいらっしゃいませんでしょうか? 心当たりのある方はコメントをいただけると幸いです。

*1:花札も麻雀も」花札・カブ札ではよく遊んだ。カブ札はオイチョカブだけじゃあ無くって、様々な遊び方を教えてもらった。麻雀は孫らの前では一切しなかったが、親に聞くと戦後の一時は通天閣辺りの雀荘で生活費を稼いでいたとのことである。