ホメーロス『イーリアス』(富山房)

 今、読みたさが増しているのがこの1冊。
 お値段ほぼ1万円というからには、おいそれと手が出ないのですけれど、

 ホメロスの原本は英雄詩律、すなわち一行二十四音で成り立っているが、この書は7・5・7・5の二十四音で一行を訳出し、原本とまったく同じ一万五千余行で訳している。

 と言うのには、心震えずにはいられません。
 レビュアー氏も仰られておりますが、間違いなく声を出し朗々と読み上げれば美しいこと、この上ないのでしょう。