あぐらをかく

 奈々子さんとこ(id:hisamura75:20040706#1089123806)で教えてもろたサイト、東西方言対立語一覧を楽しう眺めて、やっぱし最初に引っかかるのは「あ行」の初手やし「東:あぐらをかく、西:じゃうらをくむ」やと思います(少なくとも私はそうでした)。
 さてこの言葉、我が家では「じょらをくむ」と言い習わしてて、食事のときなど胡座をかいておりますと、よく「じょら組み無いな!」と叱られました。この「じゃうら」と「じょら」のどっちが正しいものかいなと調べてみたら、これが結構面白くって、本来の形は「丈六を組む」と言いまして、この「じょうろく」が「じょうら」に、そして「じょら」になったんだと思います。「ごう」というのを「ガウ」と書く様、「じゃうら」と言うのは音では「じょうら」と読むのでしょう。
 で、この「丈六」はと言いますと、一丈六尺*1の略でして、これは座仏の標準的な高さだそうです。つまりは仏さんが胡座(いやこれは結跏趺坐なんですが)をかいているさかい、その様を見て「丈六を組む」と言う言葉がでけたんでしょうね。

*1:「一丈六尺」約4.85m。