申し訳程度に、初めての変身

キンフォークの家に生まれ、幼い頃から野外活動や野性動物との触れ合いに参加させられていた。10代の中頃はそうした「田舎」じみた生活に反発し、変身こそはしていなかったが、力の並外れてた、外の世界を夢見る無気力不良少年だった。
その力の強さから察するに変身する素養はあった訳だが、いっかな血が掻き立てられることもなく(〈Primal Urge〉が低い)、目的のない時間を過ごす。そんな彼に業を煮やした叔父さん(ガルゥ)が荒療治だと襲い掛かり、左眼と引き換えに最初の変身を遂げた。
「ライカンスローピーがうつっちまった!」