ツボにはいった!【id:cartographer:20050130#p1さん】
アメンホテプ4世。このアメンホテプという名前は有意味名詞で、アメンというのは神の名前、ホテプというのはニャルラトホテプのホテプと一緒で、満足させるという意味で、この名前、アメン神を満足させる者ってことになります。
ところがこの王様、神は1人なり! それはアメン神ではなくアトン・ラー神なり! などと言い出して、国教をアトン神信仰に変更。自分の名前もイクン・アトン【Ækhnatonだっけ?】という風に、「アトン神に使える者」と改名し、ついでに弟の名前もトゥト=アンク=アトン「アトン神の生ける像」としちゃって、首都をテルエルアマルナに遷都しちゃいます(この遷都およびアルマナ時代に関しては高校世界史の範囲内と記憶)。
だけども悲しや新興宗教。アメンホテプ4世てかイクナートンが死に、王位が弟のトゥト=アンク=アトンに移ってしまうと、この弟はやっぱ昔の宗教に戻ろうよ! 兄さんは悪魔に騙されていたんだよって、本体のアメン神信仰に戻してしまって、自分の名前もトゥト=アンク=アメン、即ちツタンカーメン*1と変えちゃいました。因みにこのアメン神信仰の対象ってのは無論アメン神なのですが、これは実はアモン神のことだったりして、こいつが人間に乗り移って、それでも人間の意識を保っていると、「ハッピーバ−スデー・デビルマン」とデビルマンになれたりします(勇者アモンだ!)。
とまれ兎も角、こうしてエジプトはアメン神を主神とする多神教に戻りましたが、これでは納得行かないのがイクナートン。彼は1980年代に蘇り再び再起を願いましたが、その時には闇の密霊師*2に阻止されてしまいましたとさ。
……混ぜるな危険?