『ワンダと巨像』:12体撃破

 面白い。個人的には『ICO』の方が上だと感じるが、それでもやっぱり面白い。
 『ICO』ではプレイヤに挑戦する、つまり謎解き、パズル的な要素が、迷宮(世界)の攻略にあった訳で、先に進むためには難関となるパズルを攻略しないといけない。それは岩を動かすと言う単純なものから、そうした手順を幾つも踏まなくてはならない、中にはある手順を行なって初めて次の手順が踏める、といった複雑なものまで色々ある。
 そして今回の『ワンダと巨像』における謎解きは、巨像退治にあります。巨像には幾つかの弱点があり、その弱点を効果的に攻めることによって退治することが出来ます。例えば足を攻撃し、巨像がひざまずいた所でその毛につかまり、毛をつたって巨像をよじ登り、登頂の弱点を攻撃する、とか、攻撃をしてわざと巨像を怒らせて突進させたり、とか、弓で目を攻撃して暴れさせたり、とか。まあ、そういう風に。
 ただこれにも難点が無いわけじゃあなくって、『ICO』の場合は結構、謎解きが連続して一本の線になっていたイメージがあるのだけれども、『ワンダと巨像』の場合は巨像同士の謎解きが連続しておらず各点のイメージがある。そしてその所為なのか、一気に攻略しようとすると、謎解きを楽しむのではなくて、何だか作業をしている気分になってくる。
 このあたりと、それから初めからストーリー性を感じさせるところが『ICO』の方が面白いと感じさせるところです。ただし、謎解きに関しては一気に解かずに、退治するのは一日1体などと言う風に徐々に進めれば楽しめましたし、ストーリー性が感じられないなぁ、なんてことを思い始めた矢先に、ちょっとしたムービーを見せられまして、中だるみを払拭されました。
 まー、小理屈こねておりますが、何が言いたいかってーと、「面白いから、やろうよ」ってことですわ。
 追記:今現在のお気に入り巨像は、鳥型と水蛇型。鳥型なんて、そいつに掴まって一緒に空を飛べるんですぜ。水蛇型なんて、そいつに掴まって水の中を駆けれるんですぜ。そういうスピードある爽快感は『ICO』には無かったもので、『ワンダと巨像』を格好良く、高得点に仕上げている点かな。