グレイザー

 セントールであるハルフラフトスはセントールの歪んだ状態を癒すべく、太陽の大精霊と馬の精霊(女)を相手に霊的な戦いを挑み、儀式の方法を手に入れた。そして鉄の蹄がその儀式を執り行い、結果、セントールは人と馬に別れ、今後は互いのために尽くしあうことになった。こうして馬との結びつきが何よりも強い一族が生まれた。これが草飼う民である。
 ハルフラフトスは異界へ旅して太陽の大精霊と親しく語り合い、部族の習慣を確立した。太陽の大精霊であるユ・カルグザントは自分の古い子らが本来の姿を取り戻したことを喜び、純粋な太陽の生活を送るための臣の秘密を彼らに与えた。