Preview公開:その4【↑】

 お待ちかねー! 来たー! 今回はカルトの紹介だー! と思いきや、カルトは1ページで概要のみ。そして続く2ページは冒険中の状況。最後のページで……、何だこりゃ? 「冒険者パワーアップ【Improving Adventurers】」と題して、特殊能力というか、ずばりヒーローパワーと思われるものの紹介がなされています。

カルト

 当然というか『RuneQuest』においてカルトは重要、と紹介されていますが、まだコアルールと言うこともあって、細かなカルトの紹介というのは無いのかな。ただイラストとして「嵐の王カルトの平信者」が描かれているので、3版のマジックブックにあったような基本的な提案としてのカルトの紹介は程度と思われます。
 その上でカルトのルールとして、入信ということのゲーム的な説明がなされてから、入信第一段階目の階梯として平信者の紹介がされています。平信者の他には紹介されていませんが、まあ、ここは恐らくは平信者→入信者→侍際→司祭(もしくはルーン王)なのかなぁ。
 ではさて平信者ですが、当然ながらカルトの大多数を構成する要員とされていて、また複数のカルトの平信者となれる、とあります。条件はカルトの基本的な教えを理解しており、1〜10SPを寄進することと、簡単なものとなっています。課される義務もほとんど無く、利益も同様。技能を訓えてくれる訓練学校というところでしょうか。以前もそうでしたが、平信者になる人はまあ少ないんじゃあないのかなぁ。どうせだったら入信者のルールを上げてくれれば嬉しかったのに……。

冒険

 ルール的には2つのルールが紹介されています。一つは視界。暗さが冒険に及ぼす影響で〈知覚〉へのボーナスやらペナルティやらが記されていますが、やはり肝となるのはもう一方の疲労ルールじゃあないでしょうか。
 今回どうもルールで、キャラクターの活動を軽、中、重の三段階に分けたようです。軽い活動は呪文を投射したり、普通のペースで旅したりといった行動で、この際は疲労しません。戦闘や走るなどといった中程度の活動となると、時間としてCON分が経過すると疲労が発生する可能性が出てきます。そしてそれより激しい重度の活動となるとCONと同じ数だけのコンバットアクションをこなすと疲労し始めるかもしれません。またこの疲労の状況もペナルティの無い通常の状態をこえると、それぞれにペナルティの異なる五段階からなる疲労段階を経ていくようです。ただENCが疲労に及ぼすルールはまだ見受けられず*1、今回はENCはSRにのみ影響を及ぼし疲労とは切り離されているのかもしれません。
 追記:Preview 2で1ラウンド5秒と定義されています。それでいてCON分は疲労によるペナルティ無く戦える、と言うことは、CON値が最低の3である人間でも3分=36ラウンド問題なく戦えるわけで、まりおんさんが仰られている通り、戦闘に疲労はあまり影響しないのか。

ヒーローパワー

 コストとしてか条件としてかHeroPointと書かれてあるのを見てヒーローパワーとしましたが、雰囲気としてはDnD3eで言うところの特技【Feat】に近いのかも。今回のページ載っているのは「無敵【Battle Fury】」「生まれついての騎手【Born to the Saddle】」「弓矢の悟り【Dead Eye】」「首狩り【Decapitating Swing】」の4つ。で、それぞれに対して能力値何がしが何点以上必要、であるとか、技能何がしが何%以上必要、などと書かれ、HeroPoint何点と記されています。このHeroPointが発動条件なのか獲得条件なのか解りませんが、こうして力を手に入れると技能判定にボーナスが付与されたり、ダメージが増えたりするわけです。
 上で『DnD』の特技みたいと書きましたが、どちらかと言うと上でわざわざ訳語として「無敵【Battle Fury】」や「弓矢の悟り【Dead Eye】」を当ててみた通り、3版で言うところの神性魔法の代替品という気もします。
 代替品でありながら、それでいてそれ以上に頻繁に使用でき、それ故により英雄らしさを演出しやすくなる要因として、このヒロイックな特殊能力を設けているのだろうなぁ。

*1:「まだ見受けられず」軽い荷物を運ぶのが軽活動と書かれているくらい。