『ワイルドカード』のおこり
1983年9月20日、ヴィクター・ミランが、ジョージ・R・R・マーティンに誕生日プレゼントとして一つのゲームを送ったのが始まりだった。そのゲームのタイトルは『Superworld』、BRPシステムを用いたケイオシアム社のスーパーヒーロー物RPGである。
彼らに加えてウォルター・ジョン・ウィリアムズ、ジョン・J・ミラー、その奥さんのゲイル・ガーストナー=ミラー、メリンダ・M・スノッドグラス、ロイス・ワイドマン、ジム・ムーア、それにジョージ・R・R・マーティンの恋人パリスたちはよく夕方に集まり『クトゥルフの呼び声』や『The Morrow Project』で遊んでいたが、GMに目覚めたジョージ・マーティンのセッションが始まるやそれらのゲームよりも『Superworld』で遊ぶようになった。
彼らが作ったキャラクタは
ウォルター・ジョン・ウィリアムズ | ブラックシャドウ |
ヴィクター・ミラン | ハーレムハマー |
ジョージ・R・R・マーティン | タートル |
ゲイル・ガーストナー=ミラー | ペレグリン |
パリス | エレファントガール |
であった。
また時にはキャラクタを変え、
ヴィクター・ミラン | キャプテン・トリップス |
ウォルター・ジョン・ウィリアムズ | モジュラーマンとマクシム・トラヴニセク博士 |
ジョン・J・ミラー | イオマン |
でも遊んだ。
そうして遊んで3年。『ウォッチメン』や『ダーク・ナイト・リターンズ』が出版された1986年、ジョージ・R・R・マーティンは自分たちが遊んだこの世界をシェアードワールドという形で小説にすることを思い立ち、1987年『Wild Cards』『Aces High』『Jokers Wild』が出版された。
1992年『大いなる序章』と題して一作目が日本語に翻訳出版された。
1993年3月黒丸尚が亡くなられ、同年6月『宇宙生命襲来』が、1994年7月『審判の日』が出版された。
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