「ところで、アレクセイ。お前の横にいるその娘は一体、誰か？」
マルゴザータの言葉に「お久しぶりです、マルゴザータさま」とウルリケ。恭しく一礼する。
「私ですよ、私、ウルリケです。マティアスさまの御子であるアレクセイさまの弟子で、トレメール氏族第八世代のウルリケです」
その場を一瞬、白けたような空気が流れる。
「あ、ああ、そうだな。うん。マティアスの子のアレクセイの弟子で、トレメール氏族第八世代のウルリケだったな。本当に久しぶりだな、どうだ、アレクセイはよくやってくれているか？」
ウルリケは笑顔を浮かべた。
「はい。アレクセイさまは本当によい血親でお師匠様です」
元ネタは明らかに白凰坊。
