大地の双子【Earth Twins】

彼らは現代17世紀の人間ではない。ルナーによる征服以前も以前、14世紀の双子王朝の人間である。
双子王朝と書くとまるで双子が創設者と思われるがそうではなく、創設者は双子のお父ちゃんである。しかし双子が王朝の安定化に寄与したのは事実である。誰の意図かは知らないが、お父ちゃんとアナ・ゴアの化身が婚姻することで生まれた王国において、双子によって世俗の権威と神殿の権威が分かたれ、そして双子によって二つの権威は新たに融合した。つまり温和で草食系なお兄ちゃんがターシュ王国の二代目の王となり、活発で肉食系な妹さんが大女祭となったのである。
さて英雄戦争において、この大地の双子は再び現れる(ユニットとしての性能はいまいちかもしれず、まあヒーローユニットですらない)。いきなり何処からともなく現れるのであればまだ良いのだが、誰かの身体を借りて顕現する場合が問題となる。どう考えても妹さんの一番の候補はマーラン大女祭であり、つまり人間なのに〈大きい〉などと言う能力を持つどころか、マスタリーすら持っており、なおかつ〈醜い〉も良い数字で持っていたりする、正直言ってあまり会いたくない人物である。
彼女は自分で歩くような真似はせず、常に巨大な椅子に座り、それを幾数頭もの馬に曳かせて移動する。
やだなぁ、どう考えても妹さん一人で地震起こせちゃうよ。