Sharyn November『The Starry Rift』(Firebird)

こちらで知った一作。
物質的な欲望が満たされた結果、精神的には齟齬をきたしているようで、監視社会という訳ではないがディストピアっぽい世界だなぁ、と思いつつも、

ところでこの小説では人間の体の代わりに類人猿の体に入るのが流行っており、特に主人公とその仲間はゴリラの体を好んで使っていて、「ゴリラボール」という新スポーツまで開発してしまうのです。そのため本作は話の3分の2くらいはゴリラが大活躍という今まで私が読んだ中ではベスト級のゴリラSFになっています。
「ゴリラSF」などと言うすごい言霊に一気に読みたくなってしまった。
ところで

世のゴリラSF好きにはまたとないsatisfactionな一篇ではないでしょうか(ゴリラだけに)。

亜空大作戦スラングル』かっ!