『The Guide to Glorantha』、その内容

来年5月予定の『The Guide to Glorantha』、グローランサの地理、歴史、文化をハードカバー二分冊に納めたものと「アーガン・アーガー・アトラス」と銘打った地図帳です。グローランサの歴史や宇宙観、人間及び主要な古の種族、各地域の地図にその地域の人口や名所、未来の歴史などなど、大体『ジェナーテラ』と『古の秘密』を併せた感じなのでしょうか。ただ比べると一層詳細を掘り下げられていて、地図帳はグローランサ全域を網羅しており、人口千人以上の集落を掲載するヘックス・マップとなっています(1ヘックス=5マイル≒8キロ)。
入金額によってpdf版しかもらえなかったり、地図だけだったりと内容物が色々代わるのですが、基本フルセットだと以下になります。

  • 本体2冊組(PDF/ハードカバー/人造皮革装丁)
  • 地図帳1冊(PDF/ソフトカバー/ハードカバー)
  • ジェナーテラ地図5枚1セット
  • ポスターマップ(28cm×43cm)24枚1セット
  • グレッグ・アーカイブ地図セット

これらすべて入手しようとすると送料込みで550ドル必要になりますが、本体のガイドだけ、なおかつPDF版で良いのであれば35ドルで、PDF版の地図帳も併せて購入なら50ドルで入手できます。PDFなら送料かかりませんしね。
また追加で350ドルを出すと、1.5m×3mというちょっと洒落にならない大きさの地図(ビニル製)も購入可能です。これは「マーク・ライン=ハーゲン*1用」とか言われているので、もしかしたら彼が望んで追加されたのかもしれませんね。
さてその内容なのですが、投資額が集まれば集まるほど内容が充実していくというKickstarterの伝統もあって、ころころと変わっています。土地情報関係はもう「グローランサの全域の詳細地図および名所を掲載」で済ませるとして、その他の内容を書き記していきます。

  • マーク・ライン=ハーゲン*2による「グローランサにおけるヴァンパイア研究論文」
  • 神話時代の地図8枚。英雄界の地図完全版
  • 『The Penguin Atlas of World History』っぽいグローランサ歴史地図3枚のところ、5枚を追加(計8枚)
  • 神々の壁*3に登場する神それぞれの詳細情報。および神々の壁のより詳細なイラスト
  • 外世界の地図。ルアーセラ(西方)、アルティネラ(北方)、ヴィセラ外縁(東方)、ナーガン砂漠(南方)
  • ジルステラ諸島、ヴァデリ人、ウェアタグ人について諸々
  • 混沌について諸々
  • 月について諸々。その由来、力、著名な場所の地図など
  • 壊れた評議会について諸々。グバージ戦争、曙の時代の地図と第一期の統一評議会などについて
  • 世界を表す一枚絵。地界、海洋、大地、中空、天界をまとめて書き上げた説明絵。
  • 天候と海洋について
  • 主要交易路の『Penguin Atlas』っぽい地図。加えて幾つかの交易の秘密について
  • 啓発の秘密について大まかに。あとナイサロール、グバージ、アーカットの関連性について
  • グローランサの英雄について。どのようにして世界を再構築するのか、どのようにして神になるのか、など。
  • 来るべき英雄戦争で起こる大きなイベントなど
  • ドラゴン・パスにおける英雄戦争
  • 英雄戦争における英雄の探索行について。真のドラゴンを起こすために、サーター人反体制派が如何に天界の構造の穴をついたのかを、本体所収の星界の地図を用い説明。
  • 神知者の秘密。小論ではあるが、使い古されたものでも簡潔な内容でもない。

*1:マーク・ライン=ハーゲン:『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』のデザイナ。

*2:マーク・ライン=ハーゲン:『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』のデザイナ。重要なことだから2度言いました。

*3:神々の壁:ダラ・ハッパの遺跡に見られる神々一覧表。『Glorious ReAscetmy of Yelm』掲載。