デイヴィッド&リー・エディングス『魔術師ベルガラス (1) 銀狼の花嫁』(早川書房)

 読了。
 まずは一読。んーと、あれだ。【the Seers】をシーア人*1って訳すのはどうかと思ったけど、楽しく読みましたよ。あと【infernity】に魔獄なる言葉を当てるのには、あーそうしたかーって感じ。
 あー、でもベルゼダーの扱いにはガッカリだ。ベルガラスとベルゼダーは親友なのかなぁと思っていたんだけれども、すごい嫌な奴と感じている風に言われていてちょっとゲンナリ
 あとガリオンの剣について勘違いしてたことを発見した。旧来の文章では「刃の部分と柄の部分がくっつかないが、珠をそなえるとカチリとくっついた」みたいに書かれていたので、その合わさる部分、日本刀で言うなら鍔のあるような位置にアルダーの珠がはまっているのかなって思っていたが、柄頭だったのね。 おおやきちさんのイラストはあっていたんだ。
 そうそうアルダーの弟子って7人いるよね。ベルゼダーがアレンド人、ベルマコーがダル人(メルセネ人)、双子がアローン人、ベルサンバーがアンガラク人というのが解った。私は7つの民族からウルゴを除く6つの民族からそれぞれ選ばれてきているのかなぁと思っていたけど、神を持たぬ民から一人きているとは思いもしなかった。でも被っていないことから考えるにベルガラスとベルディンは、トルネドラ人かニイサ人、もしくはマラゴー人だと思うんだ。……そんだけ。
 ちなみにDEL REY版の表紙ではベルガラス、ポルガラ、ベルダラン、“鉄拳”リヴァが描かれておりますが、ベルガラスは老人ではなく中年の親父さん。そしてポルおばさんはきつい顔で描かれておりますよ。元気がある時にでもスキャンするです。

*1:【the Seers】いや本当に本編で予言者たちが出てくるんだからさ! そして正にその人間たちを指すんだから、これはダル人たちの一社会身分っていうか、特殊能力者集団と考えるのが正しいんじゃあないのかなぁ。