竹本泉『トランジスタにヴィーナス (6)』(メディアファクトリー)
読了。
うって変わって、こちらはノンビリと読めた。記憶鮮明(日渡早紀?)だとかどうとかいうより、いつも通りのマンガだったからかな。『フラッパー』誌でも繰り返し読むわけじゃあないし。
このマンガの、というか、竹本泉のSF世界の楽しいところは、過去の様々な時点にて地球がコピー*1されているために、色々な時代背景を持った平行世界が宇宙に溢れており、恒星間移動によって平行世界の住人同士が影響し会えるところだよな。
今巻はグデロリンの勢力が垣間見えたのが、個人的ポイント。グデロリン→グデロリヌスに激しく喜ぶ*2。しかしまあ元老院がいたりとローマンちっくで、神聖帝国って神聖ローマ帝国かなどと思いつつも、あれって神聖でもローマでも帝国でもないからなァなどと妄想をひた走らせたり。(01/30追記:グデロリンは帝国だった。そしてそれとは別に神聖帝国が存在するようだ。)
しっかしまあ、『乙女アトラス*3』はまだ良いとして、『トィンクルスターのんのんじー*4』などは単行本未収録の話があって、しかもその話ってのが、『トランジスタにヴィーナス 5巻』に収録されている三角人集団失踪話*5だったりするので、それらひっくるめてメディアファクトリーなり、エンターブレインなりから出直したりしないものかいね。
*1:人類が恒星間移動によって宇宙に出てみると、様々な地球が存在することが判明した。これがコピーである。これは地球人だけではなく火星人(るーるー)にもコピーが存在するし、サールスも様々な巣がコピーを表してると思う。あとカワウソだって、各大学がコピーなんじゃあないかな。
*2:実際のラテン語もそんなもので、英国のヘンリー王がヘンリカス王などと記されていたりする。
*3:コピーされた地球が舞台。住人たちは自分たちの地球がコピーだとは気付いておらず、何らかの天変地異によって地球が突然移動してしまったと考えている。そこに別の地球からやってきた女の子たちが現れて、世界を引っ掻き回す物語
*4:あらすじ予定