クトゥルフ初体験

 始めてクトゥルフ物を読む人間に何を読ませればよいか電話で尋ねられ、風見潤の『クトゥルー・オペラ』シリーズ(朝日ソノラマ)と答え、叱られた。じゃあ、栗本薫の『魔界水滸伝』(角川書店)と答えると、もう相手にされなかった。仕方が無いので、正直な話し、ラブクラフトの短編なら何を読ませても良いと思うのだけれどな。私は『死体安置所にて』と『エーリッヒ・ツァンの音楽』が好きと答えておく。
 どっちもクトゥルフ物で無いかもしれんが。
 しかし私のクトゥルフ・ヴァージンは菊地秀行『妖神グルメ』(朝日ソノラマ)であった気もする。中学ん時か。その次は朝松健の『逆宇宙ハンターズ』シリーズ(朝日ソノラマ)か。ギレゾイト! ギレゾイト!
 そうしてようやく東京創元社の『ラブクラフト全集』に行くのかな。最終的には古本屋に並んでいた『定本ラブクラフト全集』(国書刊行会)を買い切ってしまうのだけれど。