思い出のゲーム

 サイロス館長のページで面白そうなことをやっていたので、ちょっと便乗。
 面白いゲームとしては無論のことスタジオWINGのゲーム、『怨霊戦記』とかを捨てることはできないのですが、同社ゲームをひとまず置いて考えると、上がってくるのは

  • 『アグニの石』
  • 『プロデュース』
  • アドヴァンスド・ファンタジアン』(←追加)

 『アグニの石』ってのはアドベンチャーゲームで、えらくキツいゲームでした。
 当時のPCゲームはみなキツイと言われるかもしれませんが、そのキツさは大抵謎解きのキツさ(えげつなさ)だったのではないでしょうか。例えば『アリオン』の、「探す」コマンドを実行してからリアルタイムで何分間かパソコンを放置していれば必要なアイテムを発見できる*1、ような。もしくは『デゼニランド』で有名な、「P」で始まる6文字の単語や、十字架をマストにはめ込む際に、「set cross」や「put cross」ではなく、「squeezeだかscrew(ねじ込む)だか」に気付けと言う、言葉探し的な難しさであり、その点を除くと、大抵は現場百辺であらゆるコマンドを試せるゲームばかりでした。
 その点、このゲームには時間の概念がありました。それもフラグが立てば時間がたつというものではありません。
 主人公が泥棒で、宝石「アグニの石」を盗むためにさるお屋敷に運転手として雇われるところからゲームは始まるのですが、そこで宝石の隠し場所や盗む為の方法などを見つけ出さなきゃなりません。そのためのアドベンチャーなのですが、ところが主人公の行動一つ一つによって必ずゲーム内時間が経過し、また登場人物たちはその時間によって(ある意味リアルタイム)に活動していきます。
 つまりいつも居間に行けば必ず「A」というキャラに会えるわけでなく、1500h時に居間に行けば「A」に会え、1515hだと別のキャラが居間にいるのかもしれないわけです。そして確か何日までに「アグニの石」を盗み出さなきゃならないという制限があるため、簡単に時間切れゲームオーバーや、何の情報をろくすっぽ得られずゲームオーバーと言う事態があると言う、そういう意味で極めてシビアなゲームだったと記憶してます。
 そうそう(時間が勿体無いと)風呂に何日も入らないでいると、「当家では下品な方は要りません」とか言われてクビになり、ゲームオーバーになるんですが、『テクノポリス』誌での佐藤元のマンガではそのゲームオーバーになっとりましたな。
 そして『プロデュース』。
 ある超能力学園があり、主人公はそこの生徒で超能力者でいじめられっ子。主人公はふとした拍子に「怪物」を召喚する力を手に入れてしまい、そこでいじめっ子3人に復讐しようと決意する。
 ゲーム自体はリアルタイム・シミュレーションになるのかな? 舞台はとある塔で、いじめっ子3人がその塔に迷い込んだところからゲームは始まります。主人公はその塔の現在のフロア各所に化け物を配置しながら、バラバラに行動するいじめっ子3人を誘導し、上の階へ上の階へと導いて行かなければなりません。もし一度でも、1人でも下の階に降りられたら、そのまま塔から逃げ出され、ゲームオーバー。
 まあこれだけだと、「ちょっと難しいかな」という程度なのですが、いじめっ子3人は超能力が使えます。怪物での脅かし方が足りないと反撃してきて、時に怪物が殺されて死まうと、もうおその怪物は使えなくなります。
 ならキツメに脅かせばよいのでしょうか? ゲーム画面にはいじめっ子3人の現在の状態が常に表示されていて、彼らの顔の背景には「心臓」が描かれています。そして怪物で脅せば脅すほど、ドンドンドンドン心臓は青くなっていき、真っ青になってしまうと心臓麻痺で死んでしまいます。そして1人でも殺すと即ゲームオーバー。
 そうして生かさず殺さず、塔の屋上までいじめっ子3人を誘導できればゲームはエンディングを迎えます。
 そういう意味で、これまたキッツいゲームでしたが、やはり好きなゲームです。他には何があるのだろうなと考えてみるに、ヤマログな頃の『ログイン』誌読者としては、『死に便』も良いゲームですよね。
 ……あ! 『バランス・オブ・パワー』も捨てがたい!
追記
 わーすーれーてーたー!! 『アドヴァンスト・ファンタジアン』は最高だ! 大好きだ! コンピュータRPGの癖してRPGをやっている感覚が味わえるのですよ。『リングマスター』はその空気がありそうで、ゲームがダメだったけど、『アドヴァンスト・ファンタジアン』は成功していたと思う。いや、「思う」じゃあない! 成功していた! 断言だ!

*1:「必要なアイテム」確か薬だったかな。これが無いと先に進めないんだって。こんなのよく山下章は解いたもんだよ。