太陽の戦神エルマル(炉方さまの出張サービス)

 エルマルは炎の部族の一員でしたが、チャラーナ・アローイがその目を治したお陰で、自身の光に目が晦まされることがなくなりました。そうして彼は気がつきました。自分たち以外のすべてが奴隷のようであることに。そうして彼は言いました。「光は重要。しかし他にも重要なものはあるはず」と。そうして彼は旅に出ました。
 ヴィングコットの子らの時代*1、長い長い旅の末、エルマルはオーランスに出会いました。オーランスは冬の間の滞在を許しましたが、その冬はいっかな去りません。その間、ウズも混沌も襲ってきました。その何れにもエルマルはよく戦いました。そしてオーランスはエルマルを近侍に任じ、部族の一員として受け入れたのです。
 オーランスがエルマルを信じ、留守居を彼に任せて、光持ち帰りし者の探索行に出かけた混沌の時代*2、幾多の敵がやってきましたが、エルマルはそのすべてを打ち破り、そして幾多の傷を受けました。しかし遂にステッドが破壊され、歩くのもやっとな状態に陥ったとき、彼はケロ・フィンの頂きに行き、いまだ残っている者たちを照らし続けることにしました。このお陰でヴィングコットの子らは長い夜を生き延びたのです。
 オーランスが地界から帰って来たとき、聖なる松明を携えておりました。オーランスはエルマルに届けとそれを天空高く放り投げます。エルマルが松明を受け取るや、彼の傷はたちまちに治り、その身は再び燃え上がり、オーランスの帰還を祝福しました。

*1:「ヴィングコットの子らの時代」RQでいう小暗黒

*2:「混沌の時代」RQでいう大暗黒