とりの人がワインを2リットルほど持ってきてたんで、あてを買おうと近場にコンビニというかせめて土産物屋でも無いものかいなと、辺りをわずかに散策しましたが、道が細く、それでいて結構車が速度を出して通っているので諦めました。ああ、錦水亭さんはというと、当初見くびっただけのことはあって、土産物屋などありません。受付ンとこに石鹸と梅干を置いているだけ。
 ただ空を見上げてみると、その星空の綺麗さに即座に部屋に取って返して、眼鏡を装着。眼鏡男子に変身をして、再び外へ。
 ほへー、と空を眺めながら
「……なあなあ、elarmein君や」
「なんすか?」
「光害って言葉を知っとるかいね?」
「そりゃ、知ってますけどね」
「なら、そこの、錦水亭さんの駐車場の街灯、カチ割って来てくれんかね。あとあのカーブんとこの街灯も。……いや、マジで。本気で。邪魔やねん」
 そんなこんなで部屋へと帰ってワインを呑んで、elarmein君を酔い潰し、夜は更けていきましたとさ。