『邯鄲 夢の枕』
で、触れていたゲームのことですが、色々と詳細を聞き出すことに成功しました。また「かんたん」を何と書くのか解らなかったのですが、「夢の枕」と言っていたので「邯鄲」なのでしょう。
非常に単純な運の支配するゲームのようで、芸人が楽屋でやる博打の一種だったようです。なんでもうちの爺さん、子役をやって*1家計を助けていたとかいう話だそうで、恐らくはそこで覚えたのでしょう。
構成内容は
- 絵札42枚
- 字札42枚
- 点棒
で、絵札と字札は対になっています。
基本的なゲーム内容は絵札を各プレイヤに配り、それを場に伏せて置き、あとは字札を読んでいくだけ。読まれた字札に対応する絵札を表に向けて、それで点数が発生します。
ほんの少し複雑にする要素としては、「役」の存在。例えば「富士」「鷹」「茄子」の札は、それぞれでも点になり、尚且つ1人のプレイヤそれをすべて持っていれば、そのプレイヤに役の点数も入ります。
それから「釣り針」。手持ちの絵札を一枚交換できます。
そして「鬼」「濡れ手」「幽霊」「狸」「狐」の特殊札。これらは前に出た札、もしくは後に出た札の点数になります。
最後に「邯鄲」で、読まれるまで「邯鄲」札の持ち主は居眠りしてて外の世界にいるので、他人に点数をあげずに済みます。読まれると「夢から醒めて」、点数を支払うようになります。極悪札ですね。
こんな完全に運勝負のゲームでした。でもこれが面白かったんだ。お年玉を賭けると特に!
- 高得点
- 天長
- 朝日
- 坊主
- 通常札
- 富士
- 鷹
- 茄子
- お富
- 切られ与三
- 蝙蝠安
- 火男
- お多福
- 天狗
- 正月
- 三番叟
- かに
- 提灯
- 特殊札
- 濡れ手
- 幽霊
- 狸(あなも)
- 狐
- 鬼
- 錨
- 邯鄲
残り19枚は失伝。つーか覚えてません。古い古い楽屋遊びのようなので、桂米朝などの大御所クラスに聞いてみないと解らないのかもしれません。
*1:子役をやって:この設定は始めて聞くな。<設定いうな