『Superworld』(ケイオシアム)

 アメコミというのは歴史のあるもので、第二次世界大戦ではキャプテン・アメリカやサブマリナーたちは枢軸軍と戦っていました。それがいまだにキャラクタとして死んでいないのだから驚きです。それだけ続いているスーパーヒーロー物ですから、1979年の『Villains and Vigilantes』(Fantasy Games Unlimited)を初めとして当然のようにRPGとしても出版されてます。マーヴェル社物としてはTSR社から1984年に『Marvel Super Heroes』が、DC社物としてはMayfair社から1985年に『DC Heroes』が出版されていますし、Hero Games社からは1981年に『Champions』が、1989年には『HERO System』が出版されています。
 そして『クトゥルフの呼び声』や『ストームブリンガー』で有名なケイオシアム社からもスティーヴ・ペリン製作の『Superworld』が出版されました。既存の世界観を持たない汎用スーパーヒーローRPGという位置付けです。
 1983年の作品なので、もう四半世紀以上も前の作品になるのですね。これにも驚きましたが、クレジットを見ていて編集者に「Tadashi Ehara」さんの名前をみたこと。いや、面識はありませんしケイオシアムの編集の方なので出ていてむしろ当然ですが、日本人的な名前を突然見つけると驚きます。