『Superworld』:キャラ作成

 ゲームを見るにはキャラ作成と思っているので、サンプルキャラクタであるケント・フレイザー/ストームボルト*1の場合を見てみましょう。

能力値

2d6+6を7回ロールし、各能力値はSTR13、CON16、SIZ12、INT14、POW16
、DEX14、APP15になりました。

ヒーローポイント

ケント・フレイザーの能力値を合計した結果、ストームボルトは技能や超常能力を獲得するため110点*2のヒーローポイントを持っています。
キャラクタシートの「HERO POINT/Characteristics」欄に110と書きます。

職業としての技能

合計点は110点(同上)なので、これを7で割り平均点は16点になります。〈写真術【Photography】〉は必要でしょうから6点割り振ります。伸び率をINT%として伸び率×割振点+基礎%=「14×6+5」=89%になります。また良いアングルを確保するために〈登攀【Climb】〉にも6点割り振ります。これは伸び率が5%なので「5×6+55」=85%になります。最後に残った4点を〈観察【Observation】〉に割り振りました。伸び率がINT%なので「14×4+0」=56%になります。

ヒーローポイントを消費しての技能獲得

ケントは大学で体操選手でした。ヒーローポイントを5点消費します。〈運動【Acrobatics】〉の伸び率は「DEX÷2」なので、「14÷2×5+5」で40%になります。
【SUPERPOWERS/SKILL】欄に「SKILL+35% Acrobaticas/Level5/Cost5」として記載しておきます。

超常能力

雷に打たれ、ストームボルトの身体能力は飛躍的に増大しました。《能力値増強【Super Characteristics】》を取得し、STRに5点使い15点増強、CONに2点使い2点増強、DEXに11点使い11点増強します。使ったヒーローポイントは18点です。
また落雷により多大なエネルギーも獲得したということでエネルギー点160点を余分に獲得するのに《エネルギー増強【Extra Supply】》にヒーローピント16点をまわします。
電撃を発射する力も手に入れたので、命中50%/6D6ダメージの電撃ということで《エネルギー発射【Energy Projection】》を6レベルで獲得するため18点をまわします。
またストームボルトは空を飛べます。SIZの半分のヒーローポイントが必要ですので6点、しかし通常の倍の速度で飛びたいので更に6点余分に消費し、合計で12点使うことにしました。
彼が電撃でダメージを食らうのもおかしな話なので、電撃に関しては吸収できるようにします。ストームボルトは18点までの電気エネルギーを自分のエネルギーとして吸収できるように、《吸収【Absourption】》を獲得するのに27点を消費します。
さらに電気に関しては《保護【Protection】》にヒーローポイント18点をまわし抵抗30点、ヒーローポイント20点をまわし運動エネルギーへの防御20点を、10点をまわし放射線エネルギーへのフォースフィールド20点を獲得します。これで48点の消費です。
最後に《追加ヒットポイント【Extra Hit Points】》12点を取るのにヒーローポイントを6点使います。
これで合計145点のヒーローポイントを超常能力に使っています。また追加技能〈運動〉で5点使いましたので、合計150点使っています。

超常能力の追加能力

《エネルギー発射【Energy Projection】》を半径4mまで届くようにします。ヒーローポイント1点の消費で2m、4mには2点必要です。これを《エネルギー発射》のレベル分取る必要があります。ストームボルトは6レベルの《エネルギー発射》は6レベルですので「1×2×6」=12点必要になります。これで総計162点の消費です。

取りすぎ

ストームボルトのヒーローポイントは110点しかないのにも関わらず、162点もの超常能力を獲得してしまいました。52点を何とかしてハンディキャップや超常能力の追加不利益から稼ぐ必要があります。

ハンディキャップ

落雷により彼の視力と聴力が一部損なわれました。〈目星〉−20%に〈聞き耳〉−30%のペナルティを受けます。5%ごとにヒーローポイント1点を獲得できるので、これで10点獲得です。
ストームボルトは水が苦手です。電気を放出してしまうのです。水につかるか雨に打たれれば、4D6点のエネルギーを失います。1D6点ごとにヒーローポイント5点を獲得できるので、これで20点獲得です。
ストームボルトは「向こう見ず」という心理的問題を抱えています。それもあってトランスアメリカ・ピラミッドの天辺で落雷にあったのです。これでヒーローポイント5点獲得です。
これで合計35点獲得しましたが、まだ17点たりません。それは超常能力の追加不利益をとることにしました。

超常能力の追加不利益

まず《エネルギー発射【Energy Projection】》に使用制限:水の中では使用不可を取りました。これでヒーローポイントの1/6が帰ってきますので、(18+12)÷6=5点獲得です。
また電撃の使用を扱いにくくし、10%で失敗するようにします。失敗5%につきヒーローポイント1点を獲得できるので、2点獲得です。
ストームボルトの運動エネルギーへの防御と放射線エネルギーへのフォースフィールドはコスチュームに備わっていることにします。彼はいつもコスチュームを着ているのでGMは1/6と判断し、5点獲得になります。
これで合計12点稼ぎましたが、まだ5点なんとかする必要があります

あきらめ

結局、ストームボルトは2倍の速度で飛ぶのをあきらめました。こうすることで6点浮かすことが出来ます。これでヒーローポイントは1点浮くことになりました。

能力値判定

イデア、幸運、機敏はそれぞれINT、POW、DEXの5倍になります。

エネルギー

本来のエネルギーはCON+POWで決まるので、ストームボルトは34点になります。これに《エネルギー増強【Extra Supply】》で160点獲得し、合計194点が超常能力を使うためのエネルギーになります。

エネルギー回復

本来のエネルギー34点を10で割り切捨て、彼は1ラウンドに3点のエネルギーを回復できます。

ヒットポイント

本来のヒットポイントはCON+SIZの平均なので、15点になります。これに《追加ヒットポイント【Extra Hit Points】》12点で合計27点のヒットポイントとなります。

ダメージボーナス

STRとSIZの合計点から求められます。ストームボルトの場合は+2D6ですが、このボーナルを得るには+6のエネルギーを消費する必要があります。
チャートでは「0」の次が「+1D6」ですので、通常のBRPよりかはよくなっていますが、その分、エネルギーの消費が発生しています。

アクションランク

DEXが大きければ大きいほどより多くの行動がとれます。ストームボルトのDEXは25ですので、彼のアクションランクは25、15、5になります。

完成

こうしてスティーヴ・ペリンのスーパーヒーロー、ストームボルトは完成しました。

*1:ケント・フレイザー/ストームボルト:要はコルマックみたいなもんです。

*2:110点:原文ママ。計算間違い。実際は100点。