『男衾三郎絵詞』

そういえば鎌倉武士も修羅である。

弓矢取る物の家よく作りては、何かはせん。
庭草引くな、俄事のあらん時、乗飼にせんずるぞ。
馬庭の末に生首絶やすな、切り懸けよ。
此の門外通らん乞食・修行者めらは、益ある物ぞ、蟇目鏑にて、駆け立て/\追物射にせよ。

門前を通るだけで馬で追い立てられ弓矢の的にされるだなんて、おちおち修行者もやってられない。