『ロールマスター』とウサギ*1
そういう呟きを目にしたので、それでは語ろう、『ロールマスター』のウサギについて*1。
とは言え、幾ら『ロールマスター』と言えどもウサギちゃんはウサギちゃんでしかなく、か弱い存在である。攻撃ボーナスは存在しないし、攻撃も「小動物かみつき」でしかない。そもそもが態度が神経質なので、人に気づいたら真っ先に逃げ出すことだろう。
しかし人里や平原で人懐こくクークー鳴くウサギがたった一匹でいたら気をつけた方が良い。もしかしたらそいつは冒険者の身長を頭一つ分だけ低くしてやろうと首筋を狙っている殺人ウサギなのかもしれない。
殺人ウサギは通常のウサギにより少し大きい小型動物なのだが、しかしこの殺人ウサギへの攻撃は巨大生物に対するものと見なし、痛打は「巨大生物痛打表」が用いられる。要はこれによって追加打撃や効果が与えにくくなる。
そして相手への攻撃が巨大生物へと見なされるのと同様、相手からの攻撃も巨大生物からと見なされる。更に尚且つ通常の痛打に加えて2つの追加痛打も発生する、という特殊効果も持っている。もともと巨大生物による噛みつき痛打にF痛打、つまり貫きE痛打&砕きC痛打が存在しているため、最大で4つのクリティカル効果が同時に発生しうるのだが、1回の攻撃でそれだけの痛打を生み出すのは、日本語化されている範囲ではこのウサギちゃんしかいない。
しかし何よりも殺人ウサギで恐れるべきはその移動速度であろう。1ラウンド=10秒の基本移動距離が20060m、つまり時速7221.6km/h。そして最高歩調がダッシュなので、最大でこの5倍の速度で移動することが可能となり、つまり時速360108km/h。
まあダッシュをすると1ラウンドあたり40ポイント疲労するのだが、殺人ウサギは疲労ポイントをそもそも(1d100+200)+(−25〜+60*2)ポイント持っているので176〜360ポイントとなり、つまり40秒〜90秒は新幹線より速く移動できる。
無論、歩調を落とせば消費疲労ポイントも落ちる。時速72約22km/hでのんびり歩く場合、消費疲労ポイントは30ラウンドで1ポイントとなる。一度目を付けられたら決して逃げられない。奴に触れることは死を意味する。それが殺人ウサギだ。
ウサギ/ノウサギ | 殺人ウサギ | |
---|---|---|
レベル | 1A | 10H |
基本移動率 | 100' | 200' |
最高歩調/移動運動ボーナス | ダ/40 | ダ/30 |
速度(移速/戦敏) | 7/6 | 8/8 |
大きさ/通打 | T/- | 小/巨 |
耐久力 | 10D | 190G |
AT | 1(50) | 3(30) |
攻撃 | 0Tか100/10小突(6)*3 | 150巨か[砕き、切り裂き]*4 |
遭遇数 | 1-10 | 1 |
態度 | 神経質 | 敵対的 |