『Dialect』

言語について、そしてその言語が如何にして滅びるかについてのゲーム。
隔離された共同体を舞台に、隔離が故の言語の独自の発達と、そして隔離がとかれ共同体が滅びるまでを遊ぶRPG『Dialectを』遊んだ。
そのテーマにのっとって、背景世界の設定の種となる【バックドロップ】*1が16作ルールブックに掲載されている。いずれもゲームの最後には必ず共同体は終わりを迎える。
例えば、このゲームでは場面プレイヤ制で順番に場面を回し、それを3周回したところでゲームは終わるのだが、その上で全寮制高校物だと1サイクルで1年を表す。寄宿舎のある全寮制高校という閉鎖された空間で、独自の言語/単語/言い回しが発達し、そして3サイクルを回すことで全員が卒業を迎える。
今回遊んだのはそのうちの1つの「Toybox Tales(おもちゃ箱の物語)」で、PCはある1人の子供の一番の友達であるおもちゃとなる。先日、子供は10歳の誕生日を迎え、これからもその子と一緒に遊んでいこうとおもちゃたちが思うところでゲームは始まる。この【バックドロップ】でも、1サイクルで1年が経過し、3サイクル終了で子供は小学校の卒業を迎える……。

*1:【バックドロップ】:『フィアスコ』(ハロウ・ヒル)でいうところの【プレイセット】。