インディーズゲーム覚書

ひとまず未来に備えて覚書をしておくと、やはりインターネットの存在は大きいと思う。
それ以前だと我々がNIFTY-ServeやGuild-netなどで情報交換をしていたように、おそらくはCompuServeやAOL、MSNで情報交換をしており、あとはGenConやOriginsでの交流になる気がする。このあたりに何か大きな動きがあったのかどうかは、一度アンディに聞いてみたい。
ともあれインターネットだ。まずは1999年に「The Internet Home of Indie Roleplaying Game」と銘打った情報サイト「Hephaestus's Forge」が生まれた。その後、Ron Edwardsの管理のもとインディーズゲームのコミュニティとして活動し、その流れからいろいろなゲームが生まれる。『Kobolds Ate My Baby!』(9th Level Games)もそうだし、同じBEER Engine!を使った『Ninja Burger』(9th Level Games)もその流れだと思う。
コミュニティとしては「Story Games」が生まれるのだと思うが、これは何年生まれなのだろう。これもアンディに要確認。

ともあれForgeで鍛えられ、2005年前後にはVincent Baker『Dogs in the Vineyard』(2004)、Matt Wilson『Primetime Adventures』(2004)、Joshua A.C. Newman『Shock: Social Science Fiction』(2006)などが生まれる。日本で少し名が知られたJake Richmond & Matt Schlotte『Panty Explosion』も 2006年とこのころだ。
(『Archipelago』初版は2007年だが、こちらはForge経由なのだろうか? それともStory Games経由なのだろうか。独自でNordic LARPからの派生したかのようにも見える)
そして次の一山が、2010年前後。Jason Morningstar『フィアスコ』やJohn Harper『レディ・ブラックバード』の原書が2009年にで、Vincent Baker『Apocalypse World』が2010年、Ben Robbins『Microscope』が2011年に発売される。特に『Apocalypse World』はそのシステムを基軸にした派生作品(Powered by the Apocalypse)が大量に生まれることになる。
現状では2016年のキックスターターである『Apocalypse World 2nd』のあたりにもう一山があると思うし、それとは別に『The Black Hack』や『Index Card RPG』も追う必要があると思う。
ともあれまとめ切らずに自分への覚書としてこれらを記す。そして識者の反応を待ちたいが、ぐいぐいとストーリーゲームへといく流れだけだけではなく、オールドスクールにストーリーを生み出す要素を追加したシステムだって多いのだと思う。いや『D&D』だって、そこに目を向けているのだと思うし。