(4+3×)÷10

 ティティウス・ボーデの法則というものがあります。
 標題の公式がそれで、これは太陽から各惑星までの距離を天文単位で指し示す法則で、例えば既存の天体となると以下の様になります。


惑星名 n値 計算値 実測値
水星 -∞ 0.4 0.387
金星 0 0.7 0.723
地球 1 1.0 1.000
火星 2 1.6 1.524
小惑星帯 3 2.8 2〜4
木星 4 5.2 5.203
土星 5 10.0 9.555
天王星 6 19.6 19.218
海王星 7 38.8 30.110
冥王星 7 38.8 39.540


 さてここで海王星冥王星に同じn値が割り振られていますが、n=7となってきますと、もうここはカイパーベルトでこの二つの惑星のほかにも40天文単位のあたりには昨日書いたとおり幾つもの天体が発見されています。なのでそれらを含めて海王星冥王星は同じn=7のグループに納まるのではないでしょうか。実際、海王星、プルーチノ(冥王星を含む)、キュビワノ族の平均値を求めたところ、その距離は 37.900 と法則に近しい値が求められます。
 では、セドナはどうなるのでしょうか。n値が8となるとき、ボーデの法則は 77.2AU を導きます。そしてセドナの、いまだ速報値で詳しいニュースは調べていないのですが、その距離は 70AU ということで、恐らくは n=8 のグループが始めて発見されたのだと思います。そういう意味ではセドナを惑星と任じても良いような気がしてきました。


惑星名 n値 計算値 実測値
セドナ 8 77.2 約70(速報値)


 この項を書くにあたっては、星見想さんのボーデの法則についてのご指摘が不可欠でした。ありがとうございました。また「ボーデの法則」とその見直しについて」も参考にさせていただきました。