ケーブル
軌道エレベータに対する森山さんのコメント、「蒼穹に伸びる一筋の糸って、なんと素敵なんだ!」を、読んでフト思い出したこと。
数年前、エジプトに行ったことがあるのですが、その際にアレキサンドリアからバスに乗ってスィーワ・オアシスに行きました。アレキサンドリアを1400hに出発し、延々西へと向かい、エルアラメインを抜けて、まだ西へと向かい、そしてなんて街かは忘れましたが、ある街で南に進路を向けて延々砂漠の中を進みます。そして到着したのは2200h。長距離バスで換算するなら、東京大阪間のようなものかな。
で、ケーブルというのは何なのかと言いますと、到着前、砂漠にあるステーションで休憩となったのですが、そこからブラブラ散歩に出てみますと、地面を這うケーブルに行き当たりました。
何処から来てるのかなとケーブルに沿って東に目をやれば延々東へ、砂漠の向こう地平線の彼方からケーブルはやって来てます。
何処へ行くのかなとケーブルに沿って西に目をやれば延々西へ、砂漠の向こう地平線の彼方へケーブルは向かっていきます。
その時、その地平線の彼方から地平線の彼方まで、ケーブルが私の世界を二分して横たわる様を目にしたとき、すんごい震えたのを覚えています。
今思えば、そのケーブルも地味ではありますが巨大建築なのだと思います。