赤の皇帝【5/9のVampire.Sさんの書き込みより】
実は最上部のはてな日記内検索機能ではコメント欄内の検索はできない。こんな面白そうなものを検索も出来ずに放置はムカつくので日記本文の方に引用。
なんだか、自己同一性の定義問題になりそう。列挙的につぶしていきましょうか。
まず、DNA 的な連続性ですが、前期帝政では DNA: 眼の中の剣、ドスカロス*1、で同一でしょう。一方、後期帝政では明白に変わってますね(実は、前期帝政でも明白に『老いた』とされている仮面がいるので、それ以前は DNA はおろか、肉体状態まで固定だったっぽいですが)ドスカロスさんは最初の仮面ですな。で、神話的同一性(あるいは、魔術的同一性といってもいいかな。赤の皇帝の名の下に発動できる諸々の自然と国家に対する命令権ですね)という意味では、これはダラ・ハッパ皇帝として正式に即位してますから、こちらの連続性は場合によっては 1 万年ぐらい、ということで。どうせ、後からヒーロークエストと立法措置で改竄可能ですが。ていうか、元老院での討議による立法措置は、討議というヒーロークエストによって魔術法が設定される、とかだったらかっこいいなぁ(妄想)。
問題が、『精神・心魂的な同一性』ですねぇ。記憶は(部分的に)引き継いでいるけど、興味・関心・愛情とかは、場合によっては引き継いでいないことが公式に歴史的事実とされていたはずです。前代の愛人をぶっ殺しちゃったり、皇族が代を経るにつれ寒門にされちゃったりしてますから。あと、個々の皇族達はあくまで自分の由来となった仮面に対してのみ祖霊崇拝ができるみたいですしね >たしか、ライバンスのアンデリーダ姫あたりに書いてあったはず、Strangers in Prax 参照。
で、そもそも何で赤の皇帝が盟約違反かというと、本来(ラルツァカーク先生も仰っている通り*2)封神されて地上界に介入が禁止されるレベルの神性が、あたかも普通の人間であるかのように自由意志を振るってる点なわけです。定命の生物が持つ生得の権利としての自由意志を侵害してるわけでして。ほとんどのカミサマがあたかも形而上の存在であるかのように振舞っている理由を台無しにしてくれてしまう。
で、後期帝政に入ってもなおフマクトやランカーといった世界法の司法官憲から赤の皇帝が目の敵にされてることを考えるに、仮面皇帝制はなお世界法に抵触してるんじゃないでしょうか。つまり、精神的にもなお一定の連続性があると思いますね。
赤の女神もかわいそうに(ひとごと)。
しかし