大陸のヴァイキング【↑】

10世紀にはヴァイキングフランク王国内の拠点をノルマンディーを除いてすべて失い、ノルマンディーも在地領主化していきます。ので、1012年にロワール上流を独立の軍団がうろちょろしているのは、何か変だなあーと。ヴァイキングのイメージを伝えたかっただけではないかと。違うかもしれませんが。

 まあ確かに。
 実際はこの時代はヴァイキングの最盛期とは言われながらも、それはブリテン島やカスピ海沿岸とか黒海近辺ど、その活動範囲の辺縁において活発なんであって、フランク人の土地においては元気をなくしておりました。それはヴァイキングキリスト教化されていったために、キリスト教社会の内部に組み込まれていったからでもありますし、ヴァイキングの本拠地であるスカンジナビアにおいて中央集権化が進んでいったからでもあります。今のデンマーク王家を指す呼び名クヌートリングに名を残す北海大王クヌートもこの時代の人物であります。
 そして実はロワール川流域のヴァイキングの活動範囲はといいますと、実際には確かオルレアンくらいまでで、そこから南下することはほとんどなかったと記憶してます。んまあ、どんな時代であっても、あのあたりにヴァイキングがウロチョロしてることはおかしい事じゃあないかなぁと思うと共に、マンガ面白いから別にそれでいいやー。
 追記:ノルマンディー公の在地領主化は激しく素早いと思います。政治的判断から、むしろ当初より積極的にフランク化に勤めたのではないかと思いたくなるほど。