『Echezeaux 1969』(Leroy)

 合宿といえばワイン。希望者でお金を出しあって、ちょっと良いワインを買って呑み分けます。去年はイケムと行ったので、今年は赤で、そしてあとはとりの人に一任しました。そして出てきたのがブルゴーニュルロワ社の1969年のエシュゾーです。
 とりの人に取り出してもらうと、既にコルク表面にはカビが浮いており、恐らくはコルクはグズグズ。抜く時にそうとう気を使わないと途中でコルクが折れてしまうのは明々白……、あ! ……折れちゃった。安ワインだったら、このまま平気でコルクを下に落とすんですが、流石にそういう訳にもいかず、みんなであれこれ試行錯誤。でも、中に残っているコルクが短いので、どうやっても突き刺さる前にワインの中に落ちそう。でも何とかするしかないから、いっちょ噛み大好きな私の登場ですよ。コルク抜きを斜めに浅めに刺して、クルクル回しながら何とか抜こうと、抜こうと、クルクルと、クルクルと、…………ぽちゃん…………。
 ……お陰で(コルクが落ちてくるだろう)一杯目は、そして味見役の大役は私に任せてもらえました。
 さて気を取り直して。瓶に入っていたときから少しは気になっていたのですが、グラスに入れてはっきりと解るのはその色。透けた茶色をしています。香りは……、記憶に残ってないなぁ。そして一口。最初、酸味が気になりました。ワインによくある酸味と言うより、ちょっと酸い感じ。でも酸化熟成が進んでるだろう古酒にも関わらず、酸いさはそれだけでもう少し量を口に含んでみると、とりの人が言ってましたが甘さがきます。甘さの奥に酸味がある感じ?
 とまれ美味しくいただきました。