『Fiasco』Drsgonslayers編:結末

  1. ロメルト、黒7。心優しいロメルトの姿は変わり果てていた。巨大スケルトンに襲われる人々を救おうにも彼すら化け物呼ばわりされる始末。違う、俺は人間なんだ!と叫ぼうにも彼の口はその機能すら失っていた。絶望した彼は街を後にした。そして恐ろしい咆吼をあげる混沌の怪物が棲む森が噂されるようになった。
  2. アレックス、黒。ドラゴン退治の勇者から詐欺師へと転落したアレックス。すべての名声を失った自分がいては義弟の足を引っ張ると、彼はマルセルと別れ1人で旅を続ける。
  3. マルセル、白14。義兄を見送り、マルセルは振り向いた。見つめる先は王都。自分たちの不始末のケリをつけようと、彼は都にとって返した。その昔、父と別れた家。十字路に立つ死霊術師の家。そこなら巨大スケルトンを滅ぼす術があるだろう、そう考えたのだ。……数年後、街を、そして国を救った彼は王女と結ばれた。
  4. グリード、±0。巨大スケルトンを捨て置きグリードは逃げ出した。逃亡生活の果て、森に棲む怪物の噂を聞きつけ赴いた。ロメルト! そうだ、俺にはまだお前があった!! そう叫び近付くが、ロメルトの目に浮かぶ憎しみに気づく事は無かった。そしてグリードは、ロメルトに掴まれ、右手に持つ4次元ポケットに気付き、恐怖の表情を浮かべ、止めろ!と叫び、ポケットの中に押し込まれた。グリードの視線の先にはまだ見える出入り口。そちらに手を伸ばす。しかし無常にもポケットはグリードの目の前で閉じられ、場面は暗転する。