『RuneQuest6 Adventure in Glorantha』

さて、次は『RuneQuest6 Adventure in Glorantha』である。
先ほどの『13 Age in Glorantha』は未訳・未発売のゲームであったが、今度の『RQ6 AiG』は未訳・未発売でもレベルが違って、今後も発売されることのないゲームである。
どういう物かと言うと、『Mongoose RuneQuest 2』の後にこれを発展させた汎用システムである『RuneQuest 6』がDesign Mechanism社から発売されたが、このシステムのグローランサ対応版という位置づけになる。
これのドラフト版が小部数、GenConで発売されたのだが、2015年に諸権利がケイオシアム社に統合され、新たなシステムが発売されることになったため、お蔵入りとなったのだ。今回はその供養のためとして、これまた日本語キャラクタ・シートやリファレンスが用意され、これまた未訳と思えぬ準備万端なセッションとなった。
……しかし本当、「Adventure in Glorantha」というタイトルは何か呪われている*1のであろうか……。
さてその『RQ6 AiG』、マスタはalley-catsさん。よくよく考えてみれば、おそらくは2つの『Adventure in Glorantha』その両方をマスタしたことある唯一の日本人なんじゃあなかろうか。

キャラ作成

ともあれ氏の先導でキャラ作成を進める。お焚き上げということで様々なルールを試そうという空気になったのか以下のような面子となった。

  • ヒロキさん:精霊(コーラート)
  • ふぇるさん:精霊(テルモー)
  • 嵐さん:魔道(パヴィス)
  • 鮎方:神性(バービスター・ゴア)

ちなみに私のキャラ名はバービーだったのでジェニーにしたが、またしてもふぇるさんに呆れられる結果となった。毎度、氏とセッションを行う度に、私のキャラ名に不服があるようで困ったものである。

セッション

シナリオ自体は単純なものであった。盗賊に奪われた宝物を大廃都までいって取り戻すというものである。しかしワンダリングでグリズリーが現れた時、冒険者たちの心は折れた……。
まあ色々とあった。バービスター・ゴアと言った途端、バービーの特殊神性呪文はバグがある*2から弱体化しますと言われたり、キャラ作成がみんなロマン志向であったために効果的な手段が無かったり、むきになって物理でグリズリーを攻めるが敵は全然気にしていなかったり、吉田戦車のネタの「グリズリーというのは動詞で、グリズリーにやられることをグリズられた、などと言う」とか思い出したり、でもまあ何とか倒すことは倒したが、時間制限一杯で満足し、チュートリアル戦闘で『RQ6 AiG』セッションは終了した。

*1:何か呪われている:日本語化された3版の後継システムの仮題が「Adventure in Glorantha」であり、当然発売はされず、幻の4版となっており、これまた小部数が世に出回るのみである。

*2:「バービーの特殊神性呪文はバグがある」:《斧使い【Axe Trance】》の3版での効果は、使用した魔力ポイント×10%命中率アップであったが、『RQ6 AiG』では判定結果が一段階あがる、というものであった。つまりファンブルは失敗に、失敗は成功に、成功はクリティカルになるわけである。そして同時に《延長》を使うと効果時間が無限になるというバグ具合であった。そりゃあまあ再使用枠2つ使いつぶしても、この呪文を取るよね。よく短い時間でこのことにGMも気づいたもんだな。くそ!