『7th Sea: Second Edition』の武器
こうして出来上がったヒーローが、何を武器に妖異や悪漢、海賊、未知の世界、冒険、そういった諸々に立ち向かうのか。
ここでは単純な武器についてもそうだが、まずこの世界でヒーローの大きな力になってくれる魔術【Sorcery】、剣術流派【Duelist Academy】、秘密結社【Secret Society】の3つについて触れていく。ただ、これらはそれぞれ幾つか種類があり、それぞれで効果が異なっているので、簡単な説明を添えた箇条書きですませていきたい。
魔術
セアーには魔術がある。
この魔術を使うには、ヒーロー作成時に各国に用意されている魔法使い枠の背景を取得するか、2点の特徴である[魔術]*1を取得する必要がある。
ここで注意が必要なのは、魔術は国籍によって左右され国によってすべて異なるという点である。
- アイゼン
- ヘクセンヴェルク【Hexenwerk】
- 初期背景:ヘクセ【Hexe】/魔法使い
- 効果:妖異に対抗するために、人の死体を材料に秘薬【Unguent】を作る。
- ヘクセンヴェルク【Hexenwerk】
- ヴォダーチェ
- ウスラー
- 母の手/ダール・マトゥーシュキ【Dar Matushki】
- 初期背景:マトゥーシュカに触れられし者【Touched by Matushka】
- 効果:マトゥーシュカ【Matushka】から贈られた授け【Gift】でもって、
- 母の手/ダール・マトゥーシュキ【Dar Matushki】
- グラマー諸島
- アヴァロンの騎士
- 初期背景:遍歴騎士【Knight Errant】
- 効果:シーの祝福を受けたエリロッドの騎士【Elilodd’s Knights】の魂を受け継ぎ、魔法【glomour】を振るう。
- アヴァロンの騎士
- サマルティア
- 【Sanderis】
- 初期背景:ジーニース【Žynys】(予言者)/神託
- 効果:ディーヴァス【dievas】と呼ばれる魔法生物と契約を結び、その超常の力を借り受ける。
- 【Sanderis】
- モンターニュ
- ポルテ【Porté】
- 初期背景:ソルシエ・ポルテ【Sorcier Porté】/門の魔術師
- 効果:貴族に伝わる魔術で、あらかじめ決めておいたものを物を引き寄せたり、物や人を固定の場所に転移させる。
- ポルテ【Porté】
剣術
スワッシュバックリングなのだから、セアーには様々な剣術流派が当然あって、それぞれの剣術道場も存在している。ここでは各国の主な剣術だけを紹介しておく。
いずれにしてもシステム的にはヒーロー作成時に初期背景として決闘家を取るか、5点特徴の[剣術道場]を取ることで、その道場で「斬撃【Slash】」「受け【Parry】」「誘い【Feint】」「刺突【Lunge】」「強撃【Bash】」「返し【Riposte】」といった基本の動作や流派独特の形を習得できる。
- アイゼン
- ヴォダーチェ
- アンブロジア【Ambrogia】:左手に主武器、右手にマン・ゴーシュと逆に構えた形が特徴の近年の流行剣術。
- ヴェステン
- リーグストラ【Leegstra】:重い武器を両手に1本ずつ構える剣術で攻撃にのみ特化している。
- ウスラー
- ミレリ【Mireli】:旅の踊り子の両手に曲刀を持った剣舞であるが実戦でもまた有用である。
- カスティーリャ
- アルダナ【Aldana】:利き腕でない手を使わずに背中に回しておくのが特徴の攻撃主体の剣術。
- グラマー諸島
- ドノヴァン【Donovan】:用心棒によって創始された剣術で、自分や他人を守ることを主体とする。
- サルマティア
- モンターニュ
- ヴァルル【Valroux】:利き手にフェンシング、もう一方にマン・ゴーシュを装備し、防御を主とする。
秘密結社
こうしたヒーローが自身で学ぶ魔術や剣術だけではなく、ヒーローの活動を手助けしてくる組織がセアーには存在している。それが秘密結社である。
秘密といっても様々で、内部の組織は見えなくても存在はあからさまな組織もあるし、知る人ぞ知るといった組織もあるが、共通して言えるのは、何れも人々のために働いており、またその為にヒーローを支援し、そしてまたその為にヒーローの支援を期待している組織である、ということだ。
- 沿岸組合【Brotherhood of the Coast】
- 自由と開放……、そして弱者を食い物にする連中を襲うため黒旗の下に集った海賊たち。
- 探検家協会【The Explorer’s Society】
- 世界から消えてしまった種族の残した廃墟を調べ、古代の真実を探し求める学者や冒険者たち。
- ディ・クロイツリッター(十字軍騎士団)【Die Kreuzritter】
- 怪物と戦うための秘儀を守り、解き放たれた悪鬼【horror】から人々を守る秘密の戦士たち。
- 見えざる僧団【The Invisible College】
- 異端審問団の間近で活動し、これを打倒し教会の再建を願う聖職者の一団。
- 薔薇十字騎士団【Knights of the Rose & Cross】
- 強力な秘儀を巧みに振るい、誤りを正し正義をもたらす、セアーをさ迷う遍歴騎士たち。
- ロス・ヴァガブンドス(侠客)【Los Vagabundos】
- 有徳の貴族を守り、その地位に相応しくないものを打倒するための用心棒たちによる秘密の一党。
- モーチューテス・スカラ(祖母の肩掛け)【Močiutės Skara】
- 十字架戦争の灰燼から生まれ、これを最後に戦争を終わらせ平和をもたらす方法を探し求める、「祖母の肩掛け」と呼ばれる集団。
- リラスシャレ(解放者)【The Rilasciare】
付記:剣とか弓とか銃とか
そういった武器についても一応ここで触れておく。
とはいえ『7th Sea: Second Edition』』には細かな分類など存在しない。つまり、それはこのゲームの本質ではないということだ。武器の性能の細かな違いなどは、『ロールマスター』みたいなゲームであれば重要だろうが、このゲームに置いてはそうではない。レイピアとマン・ゴーシュだ、両手剣だ、ナイフ投げだ、などなど、銃以外は性能に差はない。唯一、前述の剣術流派によって推奨される武器、ボーナスが付く武器があるが、それを抜くと成功度であるレイズをいくつ出せるか、ただそれだけである。
なのでこのゲームではシステム上の武器の分類は以下の4つにしか別けられない。
- 〈格闘【Brawl】〉をリスクで使う身体武器
- 〈武器【Weaponry】〉をリスクで使う近接武器
- 〈狙射【Aim】〉をリスクで使う銃以外の遠距離武器
- 〈狙射〉をリスクで使うが威力の大きい火薬武器