幸村誠『プラネテス (4)』(講談社)

 そうしてハチマキが目指すことになる木星を眺めやっても、なんだかモヤモヤとした気持ちが晴れません。
 この本を最初に手にとっての感想は「うわ、分厚い!」だったのですが、読むとそれが少々不満に感じられました。なんと言うか、このマンガは好きなのだけれど、最後の最後のまとめの巻で、どうにもとっ散らかった印象を受けてしまったのです*1。ああ、もう、なんと言えばいいのかな。面白いのに、何だか意にもたれるようで、素直に楽しめませんでした。
 それに木星往還船に乗るまでは大変で、色々と話を引っ張ってきたけれど、いざ乗ってみると、その船自体での話は何も無く、もう到着と言うのも肩透かしを食らった感じでした。

*1:男爵の話しとか、言ってしまえばフィーの話も