出発前に病院より帰宅していた父としばし話す。抗癌剤など用い癌を小さくするべく入院中なのだけど、いっかな副作用がでなくって、本当に治療が効いているのかどうか逆に不安だと言う。
 年寄りに多い、何でもダバダバと量を多めにするのが一番だという物の考え方の一環だろう。確かに父も料理にソース、ポン酢、醤油の類をこれでもかと言うほどかけ、そして最後は自分で辟易して、皿を斜めに傾けながら食事をしている。まあ、そのことをツッコミながら、
 私「癌になっても自覚症状が無いやさかい、もとより身体がにぶいんや」
 とも言っておく。