『007』(VG/HJ):チェイス・ルール

 大好きと言われたからには頑張ってみよう。
 ……


 えーと、その名の通りチェイス・ルールでは追跡戦が扱われます。ここで新たな要素、競りが発生します。どちらが先に行動するか決定するのに競りが行われるのです。では、何を賭けるのか。それは難易度です。プレイヤから先に難易度を宣言し、最終的により低い難易度を提示した者が「先に行動するか後に行動するか」を決めることが出来ます。そしてこの際の行動の難易度には、自分が競りで提示した難易度を用います。つまり自分の行動をより難しくすることによって、行動のイニシアチブを握ることが出来るようになるのです。死に物狂いで相手の先手を取ろうとしても、とにかく相手に追いつこうと焦ってみても、行動は失敗しやすくなるわけです。
 以下、チェイス・ルールの流れになります。

  1. GMチェイス開始時の両者の距離を決定する。
  2. このラウンドの難易度の競りを行う。
  3. 相手より低い難易度を宣言したものが、先攻後攻を決定。
  4. 先攻側が作戦行動(追跡、進路妨害、クイックターンなど)を宣言。
  5. 宣言した難易度+状況修正で先攻側の作戦行動を解決。
    成功すれば、結果は直ちに反映される。
  6. 先攻側の攻撃。
  7. 後攻側が作戦行動(追跡、進路妨害、クイックターンなど)を宣言。
  8. 宣言した難易度+状況修正で後攻側の作戦行動を解決。
    成功すれば、結果は直ちに反映される。
  9. 後攻側の攻撃。

 この難易度を競り合うというには、チェイス以外にも応用が効くのではないかと思っていたり。
 そして残るはギャンブル・ルール。私の大好きなルールであって、これだけでルールブックの一章が割かれています。が、こいつは後日。