かまくら

 『土佐日記』とか『更級日記』みたいに国司ってのは任期があったり、実際には任地に行かずに代官を立てたりしてたんだけど、平安中期以降あたりから中央政界の負け組や武家の次男三男庶子なんかが様々な任地で土着化し始めたりしたせいで、下級とはいえ(武家とはいえ)貴族の物の考え方、中央の物の考え方が広まり浸透したんだろうなあ、などと思うわけです。それが「大きな転換」のとっかかりなんじゃあないだろうかと。
 なので平安貴族を我々の常識で見るのはまだ(比較的)ましだけど、民衆をソレで見るのは難しいんだろうなぁ。
 あと貨幣に関して言えば、以前に調べて驚いたのが、平安中期に乾元大宝って貨幣が作られたんだけど、これがまあ鉛だらけのウズしか喜ばないような酷い貨幣でほとんど流通しなかった。んで10世紀中ごろには鋳造されなくなり、これ以降、全国統一の貨幣が作られるのは江戸時代まで待たなきゃならない*1
 じゃあその間、お金はどうしてたの? 交易はどうしてたの? ってなると、これが物々交換に逆戻り(ちょっと表現が乱暴だけど)。貨幣鋳造停止から200年たってようやく平清盛入道が日宋貿易をばんばんやり始めたお陰で宋銭が大量輸入されるようになったわけで、そりゃあマジカルにもなるわいなぁ。
 あとあとこれ以外の大きな転換点(RPGにして面白そう世界)となると、「古墳時代末〜飛鳥時代というか大化の改新あたり*2」「明治維新*3」なんかになるんじゃあないかなぁ。
 最後に「高度成長期、オリンピック」も文化面で大きな転換点(西洋化の決定打?)だと思うのだけど、これはどうRPGにしたものやら(WW2敗戦は大きな転換点とは、あまり捉えていないご様子)。
追記:加賀国。信長にやられるまでですが……>自立した宗教が独自の力

*1:江戸時代まで待たなきゃならない:太閤さんの天正大判があるっちゃああるけど、アレ貨幣かなぁ。

*2:古墳時代末〜飛鳥時代というか大化の改新あたり:このあたりを『Birthright』でやりたいな。神々の血はほら天忍日命とか饒速日命の裔だったら戦闘に良い感じとか、天児屋命とか天太玉命の裔だったら祭祀関係とかね!

*3:明治維新:奇をてらって『At rapier's point』なんてどうよ? 明治維新swashbucklingとか!