2004-02-15から1日間の記事一覧

機本伸司『メシアの処方箋』(角川春樹事務所)

前作『神様のパズル』が小松左京賞受賞作と言うことで、読んでみると中々に良かったので、この本も購入してみた。ただしかしその前作もそうだったけど、どうにもこの人の書くキャラクタは好きになれない。魅力的なものを感じない。 SF的な大風呂敷がたたまれ…

笹本祐一『ARIEL (20)』(朝日ソノラマ)

笹本祐一の小説の肝とは「日常からの脱却の瞬間である」か「時間物」、そう私は信じている。だから実は、既に非日常の世界を書き出し立脚してしまっている『ARIEL』というシリーズは、余り好きでなかったりする。 なので中ほどの巻はほぼ買っていないのだけ…

西尾維新『零崎双識の人間試験』(講談社)

いや、まあ、西尾維新かなァ、と。この人の本は文体にひかれて買っている訳なのだけれども、まあまあ当分買いつづけるなァ、という気がします。 そう言う意味では、この作品自体はweb連載として、フリーで流していたものに加筆・修正で出したものなので、手…