その17:イングランド統一

 ブリタニアにて、そのカール大帝の力を借りたのが、マーシア王のオファでした。彼はカール大帝と婚姻関係を結び、通商条約などを結び力を得、エセックスサセックスの王家を滅ぼし、ケントとイースト・アングリアの王家をも一時断絶に追い込みます。そして彼は「全アングル人の王」と名乗りをあげました。これよりブリタニアはアングル人の土地(イングランド)となります。
 そしてこのオファの死亡後、イングランドを追放され、カール大帝の庇護下にあったサクソン人であるウェセックスのエグバードが、802年ウェセックス王に着き、829年、全イングランドを統一しイングランド王国が成立、彼はアングロ・サクソンの王となりました。
 しかし彼の覇権も西には及ばず、そこには歴とカリム人国家がありました。王は防塁を築き、そこを国境としました。そしてそれより西の地を【wealh】と、アングロ・サクソン語にて「よそ者」と名付けます。また北に視線を転じれば、ピクト人の土地とスコット人の土地がありました。846年には、スコット人国家がピクト人国家に勝利し、847年にスコット王とピクト女王の結婚が成立、スコット人・ピクト人の連合王国が成立しました。こうしてピクト族の地(ピクトランド)はスコット族の地(スコットランド)になるのです。