その7:蛮族の陰謀

 時を前後して367年、ブリタニアではピクト人たちが壁を越え、大規模な攻勢を仕掛け始めます。
 またほぼ同時期、アイルランドの(ケルト系)スコット族が海を渡りブリタニアへと移住を始めます。北へと移った集団はダルリアダという王国を築き、ピクト人との融合が続きました。更に同じくスコット族のディージ家はカンブリア西南部に定着、ディヴィド王国を築き、ローマ帝国から同盟国とされ自立を認められます。
 こうしたスコット族による圧迫のため、またもやブリトン人は移住を余儀なくされます。そうしたブリトン人の支族の一つにコルノウイイ族がいます。現在彼らの名前は移住先の地名「コーンウォール」として残っています。