『指輪物語:王の帰還』

 見終わって直ぐの感想と言うのが、「短い!」でした。やっぱ『旅の仲間』の時に友人に言った話しなんだけど、各巻上下に切り分けて合計6本各3時間(足らないか?)にして欲しかったなァ。

 いいところを上げると切りが無いので、格別気に入った点と、気になった点を箇条書きで上げていくと、

  • 格別気に入った点
    • アンディ・シャーキスの素顔!
    • イセンガルドでくつろぐ二人。
    • オークの大将、かっこいい! 惚れそうだ!
    • ペレンノール野のセオデン王の煽り最高! 死を!!
    • ムーマキルの上の射手が似非アラビアちっくで可。
    • ギムリ旦那とレゴラスの首狩り道中は今回も続く。
    • フロドの目(眉)の演技。
    • ピピンの何か企んでいそうな口元。
    • 事が成就した後のフロドの醒め具合。
    • ラスト。
  • 気になった点
    • エオウィン、やっぱ顎が割れてるァ。
    • 馳夫、エオウィンに気を持たせすぎ(アルウェンが西方浄土に行っちまった時のキープか?)
    • 馬鍬砦近辺でズラリと並ぶ石柱の列が無かったよね?
    • リブ・タイラーって、顔長すぎ! 髪をもっと横に広げないと。
    • 黒きヌメノール人が見れなかった。
    • 代わりに黒門ではサウロンが直にアラゴルンを「馳夫」とエルフ語で呼びかけていた(02/27追記:間違い。エレサールは「エルフの石」の意。「馳夫」は「テルコンタール」。そしてサウロンが呼びかけていたのは「エレサール」の方。この名は昔よりアラゴルンに与えられていた名なので、なんら問題なし)。
    • ラスト近く、しっかりファラミアの傍にいるアルウェン。
    • メリーとピピンの身長、伸びていないよね?
    • やはりホビット庄最大の戦は無かった。
    • 船出のシーンでのフロドとサムのやり取りが視線を交わすだけというのも、ちょっとなァ。『キックオフ』かね。あそこのシーンで交わされるべきセリフが好きなのに。

 って、ところかな。あとカットが多すぎるという点*1も不満か。というか、「あ、ここカットされてるな」と匂わせるカットの仕方*2だから、余計に12月のスペシャル・エクステンデッドなDVDが待ち遠しくて仕方なくなる。

 そして最大の不満点は、デネソール候の描き方が酷い、というか酷すぎることだよなァ。私の好きなキャラはデネソール候とボロミアなので、デネソール候の扱いには敏感にならざるをえんのだけれども、そうでなくったってアレは酷すぎだよ。やはりこれはゴンドール写本の映画化なのだろうなぁ、などと妄想をたくましくさせてしまった次第。

*1:小説からのカット、ではなく、DVDで保管されるだろう劇場用としてのカット

*2:シェロブの巣でのサムとか