ちなみに

 “農夫”オーランスを信仰してもらえる魔法はと言うと、雄牛を支配、石をどかす、植物をどかす、雄牛を強くする、疲れずに働く、であり、これらは何れも開拓、開墾の初期段階に必要な能力だ。牛と鋤を使って耕すわけだ。
 それに対して現代、一般的に農民に崇められている“家長”デューレブではどんな魔法を教えているのかというと、子供祝福、子供の恐怖を鎮める、家庭円満、息子をびびらす、奥さんを満足させる、「ああ、そうだね、お前」と言ってなだめる、という風に実に実用的*1である。既に農業が軌道に乗っているのであれば*2、どっちを崇めるかなんて考えるまでも無い。

*1:「実用的」とは言え、これでどうやって英雄譚をすれば良いのか頭を抱えるが。

*2:「軌道に乗って」雨の神や大地の神、太陽の神がいるのだから、大抵は軌道に乗るさ。