フマクト使徒列伝

 社会に帰属しないフマクト信者は「死者」である*1。またフマクトの使徒は「死の剣」と呼ばれ、それは世界に顕現した「死」そのものだ。
 そうした使徒の中でも次の三人が有名なものとしてあげられる。
 一人目はハースターカス。曙の時代、致死性の伝染病から人々を守ろうと十村を滅ぼした。フマクト信者は今も彼の加護*2故に毒や病に冒されにくい。
 二人目は「惨酷なる」ボロゴス。ハースターカスの死の五十年の後、女子供を手当たり次第に殺していった。それも皆、グバージを憎むがゆえのことだったので、殺されることは無かった。
 三人目は「恐るべき」ジョノンロール。街三つの住民を皆殺しにした。それも皆、住民たちが彼のことを恐れたからだ。彼は「私を恐れないでくれ。生そのものを恐れるつもりか」と叫びをあげた。フマクト信者は今も彼の加護*3故に何時までも戦い続けることができる。

 万人が一応理解できる理由で虐殺してるのは三人中一人。
 要はエルリック同様にフマクトの使徒には近づかないのが幸いだということだ。

*1:社会に帰属しないフマクト信者は「死者」である:それ故に彼らには子供が出来ない。ただし儀式により社会との関わりを取り戻したフマクト信者は生者であり、彼らには子供ができる。

*2:加護:RQ3rdやMRQ的には毒や病気に対して抵抗判定を行なう際に、CON+4で判定が行なえる。HW的には能力として〈毒抵抗:12〉〈病気抵抗:12〉を獲得。

*3:加護:RQ3rd的には疲労ポイントが通常の2倍の速さで回復するのと、魔力ポイントが通常の2倍の速さで回復するのと併用。MRQ的には通常の2倍の速さで回復するのと、魔力ポイントが通常の2倍の速さで回復するのと併用。HW的には毎ラウンド1AP回復する。というか、それ故に三町鏖殺できたのか……? この加護の利点だけを考えるのではなく、背景を考えるとちょっとやな加護だな……