簡単グローランサの簡単神話と簡単歴史
神話
混沌がありました。混沌の中に卵があり、その卵から、何だかんだあって世界女神グローランサが生まれます。
次に世界には元素が生まれます。始めに闇、そのどこからか水か流れ出て世界を満たし、水の中から大地が浮かびます。大地の上には天空が生まれました。こうした世界は、天空の一点で動くこと無く輝く太陽に照らされ、揺らぐことなく平和に存続していました。
最後に大地と天空の神々の間に大気が生まれます。彼は両親の間を引き裂き、そこを己の居場所とし、そして世界をかき乱しました。その風の子供が嵐、オーランスです。彼は世界を冒険し大いにかき乱し、ついには神々の王と名乗ります。
- それがPCの1人、ヴァサナが崇める神です。
そうしてみると天空に輝く太陽が気に入りません。彼は太陽に幾度と無く喧嘩を吹っかけ、そしてそこで綺麗な大地の女神アーナールダを見かけ、一目惚れします。彼女が囲われていると勝手に察した彼は、「太陽許すまじ!」と太陽を殺し、彼女の手を取って凱旋しました。そしてアーナールダは神々の王の妻におさまます。
- それがPCの1人、ヤニオスが崇める神です。
太陽が死に、太陽は初めて地界に沈みます。今まで真っ暗闇の地界で平和に暮らしていた闇の人たちは、突如現れた太陽に恐れおののきます。しかも太陽は「今日からここが私の国だ」とか抜かします。戦に負けた闇の人らは、暗がりへと逃げ、そして地上に出てきました。そう今や地上こそが暗黒の世界だったのです。地上はオーランスに相応しい暴力の支配する世界となっていました。そして世界の嫌われ者三神が一発逆転を狙って、世界の外から混沌を呼び出します。
こうして世界は更なる混乱へ陥りました。混乱の世界ではオーランスの友人たちも次々と死んでいきます。そこではたと「俺、失敗したかも」と気付きました。太陽を殺してはならなかったのです。オーランスは賢いので、地界に下って太陽を連れて帰ることにします。
さてオーランスは賢いのですが、道がわかりません。そこで世界に詳しい神を道中に旅の仲間にします。旅に調和の神、今では商売の神といわれるイサリーズです。
- それがPCの1人、ハルマストが崇める神です。
さらにオーランスは賢いので、自分の知識が足らぬことを知っていました(多分)。そこで諸事に明るい神を道中に旅の仲間にします。知識、識字、法律の神、ランカー・マイです。
- それがPCの1人、ソラーラが崇める神です。
こうしてすったもんだの末に地界に降り立ち、オーランスは太陽に謝り、太陽を(ついでに他の一部の神々を)連れ帰り、世界には光が取り戻されました。「しかし神々はみずからの行為に恐怖した」ということで、神は人間の世界には直接関わらないことにします。そして一度死んだ太陽は毎日天に昇っては地に沈んで「時」が生まれます。
こうして神話の時代は終わりを告げて、人々の時代「歴史」が始まるのです。
歴史
さて、この事件をもって太陽暦元年とします。この太陽暦の時代は、大体500年ごとにおきる世界崩壊イベントで時代を区切り、第一期、第二期、第三期の3つに区切られています。
第一期は、「神を復活させようぜ!」というプロジェクトの結果、「そんなんアカン言うたでしょ」と神々の怒りを買って世界が滅びかけます。
第二期は、「神の秘密を解き明かして、神の力を使おうぜ!」というプロジェクトの結果、「そんなんアカン言うたでしょ」と神々の怒りを買って世界が滅びかけます。
そして大体太陽暦1000年あたりから始まる第三期、1200年ごろに舞台となる土地よりも北方の方で、「月の女神復活させようぜ」プロジェクトが動きます。そうして7人の英雄が知恵と力(と生贄)をふりしぼり、月を表す赤の女神が生まれ、瞬く間に土地を平らげ(悪者じみた)「北の」「赤い」「帝国」が生まれます。この7人の英雄も女神復活をへてそれぞれ神となり、地方では(七福神の様にまとめて)七母神とよばれる神となりました。
- それがPCの1人、ヴォストールが崇める神です。
北の赤い帝国、名付けて「ルナー帝国」はどんどん勢力を広げ、ヴォストール以外のPCたちの国も平らげます。長年、PCたち(ヴォストール除く)の土地はルナー帝国に支配されていましたが、ついに近年解放され、オーランスを崇める人たちの手に戻りました。さて今は、1600年代。法則どうりですと第三期が終わるには充分な動乱の時代です……
……あれ、ヴォストール、ここで何してるの?