LARPについて

11/11のLARPセッションには知り合いの方が何人かいらっしゃられる様なので、今までのセッションで感じたことを書いておきます。過去のセッション感想で書いたことと重複する部分もありますが、大体以下の4つ*1に集約されます。

  • キャラクターシートを見直す暇は余りない
  • 基本、キャラに没入している
  • リアルタイムである
  • 人は結構、ポップアップした情報に群がる

キャラクターシートを見直す暇は余りない

ゲーム中、手元にキャラクターシートがありません。さて今〈伝承知識〉が求められていますが、果たして自分は〈伝承知識〉を取っていたっけ? そんなことがあんまり使用しない技能の場合ありえます。

基本、キャラに没入している

下の「リアルタイム」にも繋がります。
要は、「主GMによるタイムイン宣言後は基本ずうっとそのキャラクタになっている」ということです。
プレイヤに戻るのはGMに話しかける必要がある時くらいでしょうか。11月11日のセッションでは「昼食中もプレイ中です」って言われるくらいの覚悟をしています。なので通常のRPGとは異なり、プレイヤによる無駄話やメタ視点での相談がなくなります。
この件で我ながら「失敗したなぁ」と思っていることを一つ。第一回目のLARPの際。状況は男爵が食事中に毒を盛られ倒れた事件で犯人探しをしているシーン。ちょっと小腹が空いたので、テーブルにおいてあったビーフジャーキをつまみ食いしたら、そばにいたオークに「お前、勇気あるな」とたしなめられた事。そりゃあそうです。服毒事件現場で現場の食事に手を出すなんて自殺行為ですよね。

リアルタイムである

リアルタイムでゲームは進行します。巻き戻しは効かない*2し、今のは素振り素振りとかはありえません。
これまた通常のRPGと違って、戦闘が始まると戦闘が始まります。当たり前ですね。でもRPGの時って戦闘前に戦術の相談とかしてませんか? 恐らくはそんなことをしている暇はそうそう無いでしょう。戦闘が始まると戦闘が始まるんです。マスタは「〈聞き耳〉/〈Awareness/Notice〉/〈知覚〉で判定して」なんて言ってくれないし、マスタ・スクリーンの裏でダイスを振っている気配もありません。ありうる気配は何者かが潜んでいる気配であり、近づいてくる気配です。
何が言いたいかっていうと、マーチング・オーダをしっかり取って、周辺警戒は我々がリアルで行わなければならないってことですね。

人は結構、ポップアップした情報に群がる

これは普通のRPGと同じです。ただ同じなんですが、これによる損害の大きさが異なります。
要は、「部屋に入ると、本棚が置かれている他は何も無い部屋です」とマスタが言うと、「マスタ、本棚を捜索します」「あ、俺も振りたい」「私も調べる」「俺も俺も」という感じで、GMが観光ガイドよろしく旗をあげると、そこに群がってしまいがちですが、こういう状況に非常に似てます。そして似ているのですが、LARPでこれをすると実時間をロスします。他の人は他の行動を取れるのに、最初の人と同じ行動を取っちゃっているからです。しかも上記の例だと、その状況で部屋にモンスタが突入してきたら何もできず打撃を喰らう可能性も高いのがポイントです。
まあ、この件に関してはLARPってゲームである以上楽しめないとまったく意味が無いので、楽しむことこそを第一優先として、その上で心に余裕が出来てきたら他人と違う行動を取るのもありじゃぁないかなぁ、ということです。

まとめ

あんまりまとめませんが、最初の2つはゲームに戸惑わないために、最後の1つは実はあんまどうでも良いことで、まあ「ゲームなんだから楽しみましょう」ってことです。
あ、そうそう。『TOON』セッションをしてみたい、って言うのも少しだけあります。

*1:以下の4つ:もしくは2つ。「基本、キャラに没入している」と「リアルタイムである」、「キャラクターシートを見直す暇は余りない」は同じかな?

*2:巻き戻しは効かない:多分『TOON』がLARP化されていたら別。『TOON』には時間を巻き戻すルールがあるから(映写機をグルグル逆回転させるジェスチャを取りながら)。