大イベント

 部族の2つの氏族が論争を持ち込んできた。グレイドッグ氏族のターカラが、ヘラン氏族のオレンダルは不公平な交易をしていると告発したのだ。彼女が言うには、オレンダルはグレイドッグから大量の馬を購入すると交渉している間に、グレイドッグの氏族の広間に魔法の「聞き風」を置いたのだという。この「聞き風」があれば、グレイドッグの氏族の交易商人が他の氏族と何を話しているか、または最低値とかを聞きだし放題である。ターカラはオレンダルに罰として5頭の馬の引渡しを求めている。
 カグラダス:「聞き風というのはオーランスの精霊で、敵の計画を聞きだせるのだと言います」
 ロバサート王:「たとえ聞き風を使ったとしても、法には反しておらん……」
 アズボーン:「ターカラの肩を持ちましょう」
 アーナールデスタ:「だね。グレイドッグはヘラン以上に部族に不満を持ってるよ。軽くここらで肩を持つのはよいことじゃあないかね?」
 ん。その意見に賛成。
 ターカラは喜びオレンダルから得た馬の半分を我らによこした。オレンダルの顔からは笑みが失われたが、この決定には何も言わなかった。